乳房縮小・乳腺切除(女性化乳房)
大きすぎるバストの悩みや女性化乳房なども改善できます。
バランスの取れたバストに変身。大きすぎる乳房は肩凝りや手指の痺れの原因ともなります。男性の女性化乳房は見た目にも気になる悩みです。
大きすぎるバストは逆に悩みの種となります。乳房の重さによって肩凝りや手指の痺れの原因にもなります。原因は乳腺組織の肥大です。早いと中学生頃から乳腺肥大が現れてきます。大きすぎるバストを縮小させて、程良い大きさのバストに整えることができます。また、同時に下垂している乳房も改善させることができます。ただし、乳房に傷が残ってしまうのが弱点です。
また、男性に特有の「女性化乳房」も治療可能です。ホルモンバランスの関係で乳腺組織が肥大化している状態です。傷も目立たず、局所麻酔でも治療可能です。ホルモンバランスの原因がはっきりしている場合(ホルモン剤の服用など)はその治療も必要です。
Before & After
1)乳房縮小術の施術の流れ
1.カウンセリング
経験豊富な医師が充分なカウンセリングを行います。
この際に患者様の希望のバストの大きさ(Cカップにしたい、乳輪を小さくしたい、など)を相談して患者様にとって最適なプランを決めていきます。もちろん、超音波エコーでの診察も行います。基本的には「マキソック法」と呼ばれる術式で行います。
2.施術
必ず全身麻酔で行います。余分な乳腺組織、皮膚、脂肪を切除します。
また、乳輪や乳首の位置も適切な位置に移動させます。手術時間は3時間程度かかります。必ずドレーン(滲出液や出血を排出する管)を留置しますので通院や抜糸が必要な治療です。
3.施術後
入院は不要ですが、術後の安静のために最低1週間は患部の包帯固定が必要です。痛みは2〜3日続く方が多いです。ドレーン抜去が術後2日目、抜糸は1週間後以降となります。患部が濡れなければ当日からのシャワー浴は構いません。包帯を外しての入浴は抜糸翌日から可能です。傷をきれいにするためのテープ貼付を3ヶ月ほど継続していただきます。検診は1ヶ月後、3ヶ月後をお勧めしています。傷口は「乳輪全周囲」「アンダーバスト(IMF)」「乳輪からアンダーバストまでの垂直方向の皮膚」の3カ所となります。
2)女性化乳房治療(乳腺切除)の施術の流れ
1.カウンセリング
経験豊富な医師が充分なカウンセリングと診察を行います。
まずは超音波エコーで乳腺組織の厚みや範囲、脂肪組織や大胸筋などを測定して、治療の適応があるかどうかを判断します。乳腺組織が少なく脂肪組織が大部分の場合(単純な肥満による乳房肥大)は乳腺切除の適応はありませんし、中高年の男性では男性乳がんのチェックも必須です。
2.施術
通常は歯科麻酔のような局所麻酔だけでも十分に行える手術です。痛みに非常に弱い方では全身麻酔をお勧めします。傷口は乳輪周囲の下方半周を切開します。照明付きリトラクターで内部を観察しながら、女性化乳房の原因となっている乳腺組織を切除します。(ほとんどの場合では乳腺全切除を行います)ドレーンを留置して傷口を縫合して患部を包帯固定して終了となります。手術時間は1.5~2時間程度です。
3.施術後
ドレーン抜去が術後2日目、抜糸は1週間後以降となります。痛みは当日麻酔が切れた後に出ますが、処方されている鎮痛剤で十分に対処出来る程度です。患部が濡れなければ当日からのシャワー浴はかまいません。包帯を外しての入浴は抜糸翌日から可能です。傷をきれいにするためのテープ貼付を3ヶ月ほど継続していただきます。検診は1ヶ月後、3ヶ月後をお勧めしています。
よくある質問
大きすぎる胸を小さくしたいのですが、どのような方法がありますか?
乳房縮小術と言って余分な乳腺組織、皮膚、脂肪を切除する治療が適応となります。マキソック法という手術方法が一般的で確実です。乳腺組織ではなく脂肪組織が多い場合は脂肪吸引も選択肢となります。先ずは超音波エコーによる診察が重要です。エコー診察を行なってから、治療方針を決めます。
小さくしたバストが再び大きくなる再発の可能性はありますか?
中学生や高校生の頃に乳房縮小術を受けた場合はホルモンバランスによって再発する可能性はあります。ただし、残っている乳腺組織が肥大化して全く元通りになってしまう、という経験はありません。30代後半以降で出産・授乳を終えた患者様で再発した方は今までいらっしゃいません。
将来的な妊娠や出産、授乳には問題ありませんか?
妊娠や出産には全く問題ありません。授乳に関しては乳腺組織をかなり切除しますが、100%除去する訳ではありませんので母乳が全く出なくなる事はありません。しかし、手術によって母乳の分泌量が少なくなる可能性は否定できません。
バストが大き過ぎるだけでなく垂れ下がっています。一緒に治すことは出来ますか?
乳房縮小術では乳腺と同時に皮膚も切除しますので、垂れ下がってしまったバストを持ち上げる事も可能です。その際には乳輪・乳頭の位置も適切な場所に移動させます。
乳房縮小術の傷は目立ちますか?
傷口は「乳輪全周囲」「アンダーバスト(IMF)」「乳輪下端からアンダーバストまでの垂直方向の皮膚」に傷が残ります。前2カ所は時間の経過とともに目立たなくなります。「乳輪下端からアンダーバストまでの垂直方向の皮膚」の傷が目立つ可能性があります。ただし、ブラジャーや水着から見えてしまう事はありません。
バストを小さくする事によって乳がんの危険性が増えたりしませんか?
乳房縮小術によって乳がんのリスクが高まる事はありません。ただし、乳がん検診(マンモグラフィーや超音波エコーなど)の際などに手術によって出来た乳房内部の瘢痕(傷)が写ったり、影響してしまう可能性はあります。
地元自治体で行なっている乳がん検診を受けて大丈夫ですか?
はい、乳がん検診は普通に受けてもらって問題ありません。ただし、乳がん検診の際には乳房縮小術を受けたことを申告した方が安心です。
乳房縮小術で起こりうるリスクを教えてください。
感染や血腫(内部に血液が溜まること)、皮膚壊死、知覚鈍麻などが考えられます。感染に対しては術中の洗浄や抗生剤投与、血腫に関しては適切な止血操作とドレーン留置などで対応します。皮膚壊死を防ぐために緊張のかからない縫合を心がけます。知覚鈍麻は皮膚切除を行いますので、避けられないリスクです。時間の経過とともに軽快してきます。
女性化乳房の原因は何ですか?
ホルモンバランスが原因と言われています。思春期の女性化乳房は自然に治ってしまう場合もあります。中高年以降では服用している薬が原因となっている場合が多いです。ホルモン剤だけでなく抗生剤や向精神薬、心臓血管の薬剤、化学療法の薬剤などが原因となる事もあります。そのような場合では主治医に薬剤を中止・減量出来るかどうか相談してみる事をお勧めします。
男性ですが乳房が膨らんでいて気になります。改善できますか?
先ずは超音波エコーで膨らみの原因が「乳腺組織」なのか「脂肪組織」なのか「その両方」なのかを判断します。乳腺組織の肥大が原因の場合は女性化乳房ですので、乳腺切除が適応となります。一方、乳腺肥大は認められず脂肪組織が多い場合(単純に太っている場合など)は脂肪吸引が適応となります。原因が両方の場合は両方とも治療する事も可能です。先ずは診察と検査です。
50代の男性ですが、1年程前から片方の胸だけが膨らんできました。女性化乳房ですか?
片方だけなので女性化乳房の可能性は低いです。乳腺腫瘍や脂肪腫、男性乳がんの可能性もあります。保険適応の医療機関(乳腺外科など)の受診をお勧めします。
女性化乳房は再発しませんか?
乳腺組織を全切除した場合は再発する組織がないので、理論上の再発はあり得ません。当院では今のところ、再発の経験はありません。
女性化乳房の治療では皮膚が余ってしまいませんか?
理論上は内部の乳腺組織だけを除去するので皮膚が余りますが、切除する乳腺の量は限られていますので、手術後に明らかに乳房の皮膚が余ってしまって「シワシワになったり」「たるみが目立ってしまう」経験はありません。
女性化乳房の治療を受けた後に何かトラブルは起きませんか?
今までは特に術後のトラブルは経験していません。術後に内出血が現れたり、一時的な乳輪周囲皮膚の知覚鈍麻が起きる可能性があるくらいです。激しい痛みはありません。乳腺を全切除した場合は男性乳がんに罹るリスクも無くなります。
施術費用
手術方法 | 料金(税込) |
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乳房縮小(マキソック法) | 1,265,000円 |
乳腺切除(女性化乳房治療) | 418,000円 |
乳房の脂肪吸引 | 418,000円 |
全身麻酔代 | 110,000円 |
全身麻酔用検査代(心電図、胸部レントゲン写真、血液、尿) | 22,000円 |
超音波エコー検査代 | 3,300円(治療を行なった場合は相殺されます) |
※マキソック法では必ず別途、麻酔代110,000円と検査代22,000円が必要です。
※乳腺切除や脂肪吸引で全身麻酔をご希望の場合も別途、麻酔代110,000円と検査代22,000円が必要です。