鼻・唇・舌・耳・へそ
 ~ ふっくらとした唇・縦シワの無い唇・M字リップ・厚ぼったい唇をスッキリさせる・口角アップ ・舌小帯切離 ~

色々な唇や人中、口角のお悩みを解決出来ます

理想の唇や人中、口角の形態は患者様によって様々です

唇周囲の悩みを以下の8つに分けてご説明します

1)薄い唇をふっくらさせたい、唇にボリュームを出したい
2)年齢や乾燥による唇の縦シワを無くしたい
3)M字リップにしたい
4)アヒル口にしたい・上唇を上向きにして人中を短縮させたい
5)厚ぼったい唇を薄くしたい
6)ガミースマイル(笑うと歯茎が見えしまう)
7)口角アップ、口角挙上
8)舌小帯切離

実際の治療の詳細

1)薄い唇をふっくらさせたい、唇にボリュームを出したい

唇にボリュームを出す治療としては圧倒的にヒアルロン酸注入がポピュラーです。
CRF(コンデンス・リッチ・ファット)脂肪注入という方法もありますが、ダウンタイムの問題でポピュラーではありません。
カニューレという鈍針を使用しますので腫れも殆どありません。治療中は仕上がりを鏡で確認しながら行いますので安心です。軽いお化粧は当日から可能です。上下とも、上下どちらか、中央部だけ、と患者様の希望部位だけにも注入が可能です。主にアラガン社のジュビダームビスタボリューマXCというヒアルロン酸を使用します。ダウンタイムの殆どない治療です。

Before & After

口角に34G針で局所麻酔を行います

局所麻酔を行った皮膚に25G針で穴を開けます

その穴に27Gカニューレ(先が丸い鈍針)を挿入して唇の粘膜内にヒアルロン酸を注入して行きます。先が丸い針なので痛みが非常に軽減されています。唇全体の麻酔は不要です

上下の唇を厚くしたい、というご希望の男性でした。確かに唇は薄い方です

唇の上下にそれぞれ0.4ccずつ注入しました。使用したのはアラガン社のジュビダームビスタボリューマXCです

治療前の右側面写真です。特に上唇が薄いのが分かります

ヒアルロン酸の注入直後の写真です。唇が厚くなったと同時に人中(鼻の下)が短くなった印象が得られています


治療前の正面、もっと唇のボリュームが欲しいというご希望でした。ジュビダームビスタボリューマXCを上唇に0.3cc下唇には0.4cc、カニューレを使用して注入しました。

治療1ヶ月後の正面の状態。上下の口唇が「プリッ」としています。口唇粘膜上の細かいシワも改善してリップスティックが塗りやすくなったそうです。

治療前の側面、唇が薄く、少し寂しい印象があります。

治療1ヶ月後の側面。特に上唇がボリュームアップした事により少し「アヒル口」になっています。これによって「人中短縮」効果も少し得られています。一石二鳥の治療と言えます。


ヒアルロン酸注入 CRF脂肪注入
麻酔 カニューレ刺入部のみ カニューレ刺入部(口角の両端)脂肪採取部位全体の局所麻酔
治療時間 約10分 約1時間(脂肪採取含む)
持続 約1年 生着した脂肪は半永久的
術後の腫れ 原則無し(まれに内出血) 約3ヶ月(腫れというよりは注入脂肪が吸収されて定着するまでの期間)
術後の痛み 原則無し 原則無し。圧迫感はあり
術後の抜糸 無し 原則無し
お化粧 当日から可能 翌日から可能

2)年齢や乾燥による唇の縦シワを無くしたい

この悩みに対してはヒアルロン酸注入の一択です。
アラガン社のジュビダームビスタボリフトXCという柔らかめのヒアルロン酸を極細の34G針で縦シワ1本1本に注入していきます。痛み軽減のために麻酔クリームの塗布をお勧めしています。
気になる縦シワがしっかり改善するだけでなく、唇全体も多少ふっくらします。腫れも殆どなくその場でシワが改善します。


治療前の正面写真です。
特に下口唇の縦シワが目立ちます。

上下口唇ともに縦シワを中心にヒアルロン酸を注入しました。上下とも口唇がふっくらして若々しい印象となりました。
また、人中短縮効果も同時に得られています。この方はアゴにもヒアルロン酸を注入しています。

治療前の側面写真です。
側面でも唇の縦シワ(特に下口唇)がはっきりと分かります

治療直後の側面写真です。
縦シワの改善も明白ですが、人中短縮効果が抜群に得られています。この方はアゴにもヒアルロン酸を注入していますので、Eラインも綺麗に仕上がっています。
ヒアルロン酸注入
麻酔 麻酔クリーム
治療時間 約10分
持続 約1年
術後の腫れ 原則無し(まれに内出血)
術後の痛み 原則無し
お化粧 当日から可能

3)M字リップにしたい

最近流行りのM字リップです。平坦な上口唇の中央部に上唇結節を形成して「M字」にします。
上唇結節を形成するために左右の粘膜を二等辺三角形状に切除縫合します。局所麻酔で溶ける糸を使用しますので抜糸不要です。(早めに抜糸を希望される方は溶ける糸でも抜糸可能です)腫れは1週間程度です。

上唇結節が形成されています

M字リップ(上唇結節形成術)
麻酔 局所麻酔
治療時間 約1時間
持続 半永久的
術後の腫れ 1週間程度(まれに内出血)
術後の痛み 1週間以内
抜糸 原則不要(1週間以降に希望があれば抜糸可)

4)アヒル口にしたい・上唇を上向きにして人中を短縮させたい

これもヒアルロン酸注入が適応です。
1)で述べた「上唇粘膜内にヒアルロン酸を注入」するだけでも「アヒル口」の効果はある程度得られます。
当院では更に上口唇の皮膚縁に硬めのヒアルロン酸(アラガン社のジュビダームビスタウルトラプラスXC)を注入してより一層「アヒル口」にします。上口唇が上方にめくれ上がった分だけ「人中が短縮されて」見える一石二鳥の治療です。
また、上口唇部の口輪筋にボトックス注射を行う「人中ボトックス」という方法も併用する事があります。人中ボトックス単独では劇的な効果は得られない事が多いですが、ヒアルロン酸と組み合わせて効果を出しています。

治療前の状態

上下の口唇にヒアルロン酸(ジュビダームビスタボリューマXC)を粘膜内に注入し、上口唇の赤唇縁にもヒアルロン酸(ジュビダームビスタウルトラプラス)を注入して「アヒル口」&「人中短縮効果」を出しています。

治療前の側面

ヒアルロン酸注入によって「アヒル口」と「人中短縮効果」が得られています。この患者様は鼻柱にはヒアルロン酸を注入していません。

何しろ下唇の縦シワをふっくらさせたい、という希望でした。人中短縮、アゴの前出しも希望されています。

上下の口唇がふっくらしたと同時に人中短縮効果も得られています。アゴにもヒアルロン酸を注入したのでボリュームアップした印象で全体的に若々しい印象が得られています。

同じ方の側面写真です。口唇、特に下唇の縦シワが気になる、人中が長い、アゴが無い、などが悩みでした。

口唇の縦シワへのヒアルロン酸注入とアゴへのヒアルロン酸注入を行なっています。下唇の縦シワはほぼ完全に改善しました。同時に人中短縮効果もしっかりと得られています。アゴにもヒアルロン酸注入を行った事により「Eラインの改善」が得られています。

ヒアルロン酸による上口唇増量 ヒアルロン酸による鼻柱延長 人中ボトックス
麻酔 希望があれば麻酔クリーム 通常は不要 不要
治療時間 約10分 5分 1分
効果の持続 約1年 約1年 4〜6ヶ月
術後の腫れ 原則無し 原則無し 原則無し
術後の痛み 原則無し 原則無し 原則無し
併用療法 人中ボトックス・鼻柱延長術(ヒアルロン酸注入) 人中ボトックス・上口唇増量(ヒアルロン酸注入) 上口唇増量(ヒアルロン酸注入)・鼻柱延長術(ヒアルロン酸注入)

5)厚ぼったい唇を薄くしたい

これは唇の粘膜を全層的に切除してしまう手術が適応です。
あくまでも切除するのは粘膜だけで口輪筋はそのまま残りますので、食事や会話に支障が残る心配はありません。
局所麻酔下に3~7mm程度の幅で粘膜を切除し、縫合します。溶ける糸を使用しますので抜糸は不要です。腫れは約1ヶ月、口唇の知覚鈍麻が数ヶ月残ります。
上唇だけ、下唇だけ、唇上下とも、の3つのパターンがあります。唇の上下のバランスを「2:3」に整えるのが目安です。切除し過ぎると歯が見えてしまう可能性もあるので、やり過ぎは禁物です。

1)唇が上下とも厚いのが気になる、という方です。粘膜切除を行いました。

2)術後約1ヶ月です。比べると唇が薄くなったのが分かりますが、極端な変化ではありません。

3)治療前の側面写真

4)術後約1ヶ月の側面写真です。側面写真の方が正面写真よりも変化が明白に分かると思います。

5)上口唇粘膜の切除デザイン

6)下口唇粘膜の切除デザイン

7)治療直後の状態です。吸収糸で縫合していますので抜糸は不要です。

8)切除した上下の口唇粘膜組織です。下口唇の方が切除量は多めです。

上唇 下唇
麻酔 局所麻酔 局所麻酔
治療時間 40分〜60分 40分〜60分
効果の持続 半永久的 半永久的
術後の腫れ 約1〜3ヶ月 約1〜3ヶ月
術後の痛み 1週間程度(食事の際など) 1週間程度(食事の際など)
術後の知覚鈍麻 数ヶ月 数ヶ月
抜糸 原則不要(希望があれば10日目以降に抜糸) 原則不要(希望があれば10日目以降に抜糸)

6)ガミースマイル(笑うと歯茎が見えしまう)

ガミースマイルの治療には「ボトックス法」と「外科的治療」の2種類がありますが、当院では主にボトックス法をお勧めしています。
ガミースマイルの原因となっている「上唇鼻翼挙筋」という筋肉にピンポイントでボトックスを作用させて、上口唇の上方への引き上げ力を弱めます。通常のボトックス注射と同様に4〜6ヶ月の効果の持続です。外科的治療には大きく分けて「粘膜切除法」「上唇鼻翼挙筋形成法」の2つがあります。普段は歯茎は見えないが笑った際に見えてしまう場合は「粘膜切除法」、笑っていなくても常に歯茎が見えている場合は「上口鼻翼挙筋形成法」を選択しています。
ただし、ガミースマイルの原因は種々あり、歯の大きさ(縦方向)や歯茎の面積、上顎骨の形態などが原因の場合もあります。
総合的に的確な診断が必要ですので、場合によってはレントゲン写真が必要になります。

笑うと歯茎が見えてしまう典型的なガミースマイルです。上唇鼻翼挙筋にボトックス(メルツ社ボカチャ)を左右6単位ずつ注射しました

明らかにガミースマイルが改善しました。患者様は「まだ少し歯茎が見える」ということでボトックス(メルツ社ボカチャ)を左右6単位ずつ追加注射しました。食事や会話にも支障は出ていません。

更に改善し、患者様は満足とのことでした。食事や会話にも支障は無い、との事でした。

ボトックス 粘膜切除法 上唇鼻翼挙筋短縮法
麻酔 不要 局所麻酔 局所麻酔
治療時間 1分 40分 60分
効果の持続 約4〜6ヶ月 半永久的 半永久的
術後の痛み 無し 1週間程度 1週間程度
術後の腫れ 無し 1週間程度 1〜2週間程度
術後の知覚鈍麻 無し 起きる可能性あり 起きる可能性あり
抜糸 不要(溶ける糸を使用) 不要(溶ける糸を使用)
副作用 食事や会話をした際の違和感 食事や会話をした際の違和感 食事や会話をした際の違和感

7)口角ボトックス・口角挙上術

生まれつき口角が下がっている、年齢とともに口角が下がってきた、口角の唇が薄い、などの悩みも解決出来ます。
簡単でダウンタイムが殆どない「ボトックス法」「ヒアルロン酸注入法」の他に「口角形成術」もあります。
ボトックス法では口角を下方に牽引している口角下制筋にボトックスを作用させて相対的に口角をアップさせます。
ヒアルロン酸注入法では口角に近い部位の上口唇粘膜を厚くする事によって口角がアップしたように見せます。
口角形成術は口角にZ形成を行う事によって口唇粘膜を露出させて口角を上方へ位置移動させます。多少なりとも傷が残ってしまうのと「少し奇異な印象」があるので当院では積極的にはお勧めしていません。口角ボトックスと口角ヒアルロン酸で十分に満足出来ます。

口角をアップさせたい、というご希望で左右の口角下制筋にボトックス(メルツ社ボカチャ)を6単位ずつ注射しました。

約1ヶ月後の状態、明らかに口角がアップしたのがわかります。口角が上がると若々しい印象が得られます。

他院で口角挙上術(?)を受けて口角に隙間が出来てしまった方です。上口唇が途中で途切れてしまって「奇異」な印象を受けます。組織欠損ですのでヒアルロン酸注入では限界があるので口腔粘膜弁などによる再建が適応になります。(この方はそこまでの加療は希望されませんでした)

ボトックス ヒアルロン酸注入 口角形成術
麻酔 不要 希望があれば麻酔クリーム 局所麻酔注射
治療時間 1分 5分 40分
効果の持続 4〜6ヶ月 約1年 半永久的
術後の痛み 無し 無し 1週間以内
術後の腫れ 無し 無し(稀に内出血) 1週間程度
術後の知覚鈍麻 無し 無し 起きる可能性あり
抜糸 無し 無し 不要(溶ける糸使用)
副作用 無し アレルギー反応(1万人に1人) 傷跡が多少残る

8)舌小帯切離

舌の裏側に1本の筋があります。誰にでもあります。これが舌小帯です。
この舌小帯が発達(突っ張って)していると舌が前方に出にくくなり「舌が前に出せない」「滑舌が悪い」という状態になります。
この舌小帯を切り離して舌の前方への移動を楽にするのが「舌小帯切離術」です。局所麻酔下に炭酸ガスレーザーで焼灼するだけの通院も不要で簡単な治療です。

舌の裏側の中央の白い線状のものが舌小帯です。突っ張っていて舌が前に出るのを妨げています。

局所麻酔下に炭酸ガスレーザーで焼灼切離した状態です。レーザーを使用するので出血はありません。

約4ヶ月後の状態、白い線状の部分は瘢痕(傷)です。治療前のように突っ張ってはいませんので、舌の動きがスムースです。

舌小帯切離の治療前、舌が完全には前方に出ません。

治療後は写真のように十分に舌が前に出せるようになり、滑舌も滑らかになりました。

舌小帯切離術
麻酔 歯科のような局所麻酔が必要
治療時間 3〜5分
効果の持続 半永久的
術後の痛み 上皮化するまでは飲水や食事の際に多少染みる程度
術後の腫れ 2〜3日以内
術後の知覚鈍麻 無し
抜糸 無し
副作用 無し

施術費用

1)唇にボリュームを出したい・薄い唇を厚くしたい  
ヒアルロン酸で唇を厚くする
ヒアルロン酸注入(ジュビダームビスタボリューマXC)
※別途カニューレ¥3,300円
0.1ccあたり14,300円
キャンペーン価格 10,560円
ヒアルロン酸注入(ジュビダームビスタボラックスXC)
※別途カニューレ¥3,300円
0.1ccあたり14,300円
キャンペーン価格 10,560円
自己脂肪で唇を厚くする
CRF脂肪注入(上下どちらか)
※2回目以降は初回の60%OFFの料金・シリンジ代 16,500円別途
※脂肪採取料含む
198,000円
CRF脂肪注入(上下とも)
※2回目以降は初回の60%OFFの料金・シリンジ代 16,500円別途
※脂肪採取料含む
275,000円
自己粘膜組織で唇を厚くする
粘膜弁法・VYアドバンス(上下とも各々) 308,000円
2)唇の縦シワを無くす  
ヒアルロン酸注入(ジュビダームビスタボリフトXC)
34G針使用
0.1ccあたり14,300円
キャンペーン価格 10,560円
麻酔クリーム 1カ所1,100円
3)M字リップ形成  
粘膜切除法(上唇結節形成術) 198,000円(麻酔代込み)
4)アヒル口にしたい・人中短縮したい  
上口唇縁へのヒアルロン酸注入(ジュビダームビスタウルトラプラスXC)
31G針使用
0.1ccあたり14,300円
キャンペーン価格 9,240円
人中短縮セット(上口唇縁ヒアルロン酸入れ放題+人中ボトックス+鼻柱ヒアルロン酸入れ放題) 55,000円
麻酔クリーム 1カ所1,100円
5)唇を薄くしたい  
粘膜切除法(上下どちらか一方の場合) 220,000円
粘膜切除法(上下両方の場合) 385,000円
6)ガミースマイル(笑うと歯茎が見えてしまう)  
ボトックス注射(アラガン社ボトックスorメルツ社ボカチャ) 27,500円(複数箇所割引きの対象の場合13,750円)
外科的粘膜切除法 220,000円
外科的上唇鼻翼挙筋形成法 385,000円
7)口角アップ・口角挙上  
ボトックス注射(アラガン社ボトックスorメルツ社ボカチャ)で口角を上げる 27,500円(複数箇所割引きの対象の場合13,750円)
ヒアルロン酸注入(ジュビダームビスタウルトラプラスXC)
31G針使用
0.1ccあたり14,300円
キャンペーン価格 9,240円
ヒアルロン酸注入(ジュビダームビスタボリューマXC)
※別途カニューレ¥3,300円
0.1ccあたり14,300円
キャンペーン価格 10,560円
口角形成術(Z法) 308,000円
麻酔クリーム 1カ所1,100円
8)舌小帯切離(舌の裏側の筋)  
炭酸ガスレーザーによる焼灼切離術 33,000円(麻酔代込み)

よくある質問

ヒアルロン酸で唇をふっくらさせたいけれども、タラコ唇にはなりませんか?

治療中は随時、患者様自身で鏡で見ながら注入していきますので、入れ過ぎによる「タラコ唇」は予防出来ると思います。注入も鈍針のカニューレを使用しますので腫れはほぼゼロ、痛みも最小限です。

ヒアルロン酸はどれくらいの期間効果が続きますか?

当院で主に仕様しているアラガン社のジュビダームビスタボリューマXCの場合は1年程度です。ただし、徐々に吸収されてしまいますので「注入直後の状態が1年間ずっと継続する」訳ではありません。より長持ちするジュビダームビスタボラックスXCもご用意がありますが、やや硬めの感触となりますので積極的にはお勧めしていません。

唇に注入するヒアルロン酸には種類がありますか?

はい、口唇粘膜内下に注入するヒアルロン酸にはメーカーによって何種類かありますが、当院で採用しているのは厚生労働省でも認可されているアラガン社のジュビダームビスタ・ボリューマXCです。持続性と柔らかい感触のバランスが取れた製剤です。一方、唇全体をボリュームアップさせるのではなく、「唇に出来た縦シワ」だけを改善したい場合は同じくアラガン社のジュビダームビスタ・ボリフトXCを使用します。34G針という極細の針でシワを消していきます。麻酔クリームを使用しますので、痛みの心配も無いと思います。口唇縁にだけ注入する場合はジュビダームビスタ・ウルトラプラスXCという硬めのヒアルロン酸を使用する場合もあります。

唇へのヒアルロン酸注入は痛いと聞きますが本当ですか?

先が丸くなっている鈍針(カニューレ)を使用しますので、我慢出来ない痛みではありませんが、涙袋注入よりは少し痛いようです。痛みが心配な方は麻酔クリームや神経ブロック(眼窩下神経ブロック、オトガイ神経ブロック)を選択する事も可能です。また、唇の縦シワなどをと医療する際は麻酔クリームのご使用をお勧めしています。

唇に縦シワが出来てしまい、リップがうまく塗れません。これもヒアルロン酸で解決しますか?

はい、唇全体にヒアルロン酸を注入するのではなく、シワに対して1本1本丁寧に注入する事で改善できます。34G針という極細の針で麻酔クリームを使用しますので痛みも最小に抑えられます。使用するヒアルロン酸は厚生労働省認可のアラガン社ジュビダームビスタボリフトXCを主に使用します。

唇ヒアルロン酸の副作用はないのですか?

副作用としてはアレルギー反応が起きる可能性があります。万が一、アレルギー反応(腫れや赤み、など)が現れた場合は直ちに受診してヒアルロニダーゼ(ヒアルロン酸を分解する薬剤)などの処置を受けて下さい。ただし、当院では開業以来唇のヒアルロン酸アレルギーを経験したことはございません。

唇ヒアルロン酸で人中短縮が出来るのですか?

はい、上唇にヒアルロン酸でボリュームを出すことによって人中が短縮されます。特に横顔で明らかです。当院でもお勧めの治療です。人中短縮手術につき物の「傷跡の汚さ」の心配もありません。上唇全体のボリュームアップを希望しない方には「上唇の上縁」だけへのヒアルロン酸注入をすることで人中が短縮されます。

唇をふっくらする方法として自分の脂肪を注入する方法はお勧めですか?

生着した脂肪細胞は半永久的に残りますので、その意味では有用です。ただし、最初は吸収されてしまう分を見越して多めに注入しますので「タラコ唇」にどうしてもなってしまいます。1ヶ月程度マスク生活が送れるのであれば受けても良いと思います。

唇に注入した自分の脂肪はどれくらい残るのですか?

個人差がありますが半分以上減ってしまう場合が多いです。ですから理想のボリュームの倍は注入します。しばらくはタラコ唇になることが避けられません。

唇に注入する脂肪はどこから取るのですか?

通常は太ももの内側から採取します。局所麻酔を行い、脂肪採取後は24時間圧迫のための包帯を巻いて頂きますので、シャワーは最短でも24時間後から可能となります。注入する脂肪の量は多くはありません(通常2~3cc)ので、採取した太もも内側が極端に細くなってしまう事はありません。太もも内側は出血が少なく、脂肪の性状が良質な部位です。

厚過ぎる唇を薄くしたいのですが、可能ですか?

はい、可能です。厚すぎる唇の粘膜を切除する事によって永久的に唇を薄く出来ます。ただし、唇は粘膜なので手術後の腫れが引くまでに約1ヶ月かかります。また、腫れている期間は食事や会話に少し支障を来たす可能性があります。喋るのが仕事の方はある程度の休みを取った方が良いと思います。

上下の唇のバランスは決まっていますか?

従来から上唇と下唇のバランスは「2:3」が理想的と言われています。具体的には上唇の厚みが6mmならば下唇は9mmが理想的、という事です。ただし、このバランスには厳密に拘らなくても良いと思います。患者様の顔の大きさや鼻、口元の形、Eラインなどによって最適なバランスを決めるのが良いでしょう。

唇を縮小すると歯が見えてしまいませんか?

唇の粘膜を過剰に切除すると歯が見えてしまう可能性はあります。ですから、そこまでの粘膜切除は控えた方が無難です。何事も「やり過ぎは禁物」です。

一度薄くした唇は元に戻せますか?

全く元に戻す事は不可能です。ヒアルロン酸や脂肪注入である程度ボリュームアップする事は可能ですが、限界があります。

唇縮小をすると会話や食事に影響はありませんか?

手術後1〜3ヶ月は腫れなどの影響で唇に違和感が残る可能性があります。また、唇の知覚が完全に戻るまでに6ヶ月以上かかる場合もあります。腫れが引けば通常の会話や食事には問題無い事が殆どです。

M字リップの手術は痛くないのですか?

歯科のような局所麻酔を行いますので、手術中は無痛です。腫れも少な目なので治療中にある程度の仕上がりを確認出来ます。麻酔が切れた後に痛み止めの内服薬を飲む程度で十分に対応できる痛みです。

M字リップは気に入らなかった場合に元に戻せますか?

ヒアルロン酸注入である程度元に戻す事は可能ですが、全く、元通りにすることは難しいです。

M字リップにすると水が漏れたり、発音がおかしくなりませんか?

極端に粘膜切除を行うと「水が漏れたり」「発音の際に空気が漏れたり」する可能性はあります。やり過ぎは禁物ですので、数ミリの変化に留めておいた方が安心です。

下がって見える口角をアップさせるにはどうすれば良いですか?

口角をアップさせる治療方法としては「口角ボトックス」「上唇へのヒアルロン酸注入」「外科的口角形成術」があります。外科的口角形成術は傷跡や仕上がりに問題がありますので積極的にはお勧めしていません。口角下制筋を抑える口角ボトックスや上唇外側へのヒアルロン酸注入で十分に満足できます。口角ボトックスは4〜6ヶ月の効果、ヒアルロン酸は約1年の効果です。

口角ボトックスをすると喋りにくくなりますか?

口角ボトックスでは口角下制筋を抑制させますが、会話や食事には殆ど影響ありません。今までに「喋りにくくなった」という患者様はいらっしゃいません。オーケストラなどで吹奏楽を担当している方や本格的な歌手の方でなければ変化には気付かないと思います。

口角アップのヒアルロン酸は不自然にはなりませんか?

下がって見える口角部分の唇だけをボリュームアップさせますので不自然にはなりません。注入中は仕上がりを逐一、患者様に鏡で確認しながら行いますので不自然な仕上がりになってしまう可能性は低いです。

舌小帯は病気ですか?

いいえ、病気ではありません。舌の裏側中央にある線状の索状物です。誰にでも多少はあります。この舌小帯が発達しすぎて舌の動きを制限してしまうと「滑舌が悪い」「舌の動きが悪い」という事になってしまいます。

舌小帯が発達しすぎて、突っ張っている方は多いのですか?

それほど多くはないと思いますが、正式なデータはありません。舌ピアスを開ける際に散見されます。滑舌が悪い方の多くはこの舌小帯が原因だと思われます。局所麻酔下に簡単に炭酸ガスレーザーで治すことが出来ます。

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