この美容外科の世界は、あまりにも「やりっぱなし」ということが多すぎるように感じています。手術が終わってしまえばアフターケアは無関心、というクリニックの話をよく聞きます。
支払いが済み、治療が終わったならば「もう知りません」というような対応は当院ではありません。患者様のご都合がつく限り治療後の定期検診に来て頂き、「順調に治っているか」「異常がないか」「患者様が心配していないか」などをチェックさせて頂いています。
当然、手術後の消毒や抜糸、検診などは原則的には全て無料で行っています。(ただし、患者様自身に原因のあるトラブル等のアフターケアは有料になる場合もあります)抜糸や通院が不必要な手術でも患者さんの都合がつけばできるだけ検診に来て頂いて、変わったことがないかどうかをチェックしています。
抜糸不要、通院不要というやり方は患者様にとっては一見良いことのように思いますが、そのために手術結果をないがしろにして良いわけではありません。脂肪吸引手術や豊胸手術後の体外式超音波などは時間があれば毎日でも通院してもらったほうがよい結果が得られます。
このような時間を無駄と感じる医師もいるようですが、逆に我々は「患者様に検診に来て頂くことで自分たちの勉強になる」と考えています。手術後の状態を定期的に見せて頂くことが自分たちのスキルにフィードバックされる、と考えています。
何事でも100%の結果は理想ですが、現実には難しいです。手術後の予期せぬ事態や万が一のトラブルの際にも対処できるように、当クリニックでは24時間緊急連絡センターを設けています。真夜中でも医師と連絡がつくような体制を整えています。痛みや腫れが思っていたよりも強い、傷口のガーゼが出血で赤くなっている、といった帰宅後の患者さんの不安、心配にも適切に対応できます。
特に、帰院後に少しでも出血や痛みなどの可能性のある手術(豊胸術や輪郭形成手術、フェイスリフト手術、ワキガ手術など)では、万が一の場合でも安心です。
手術後の不安のために、眠れぬ一夜を過ごすということもありません。
共立式P-PL挙筋法はその手術の性質上、どうしても元に戻ってしまう可能性がある手術です。
当院では開業以来「共立式P-PL挙筋法の永久保証制度」を採用して、クリニックが存続している限り手術料金は無料(4年目以降は麻酔代、薬代がかかります)で何度でも再手術が受けられます。二重のラインが戻らなくても「後から二重の幅を変えたい」「加齢で下がってきた目尻を上げたい」「2点留めを1点留めに変更したい」などというリクエストにも保証の範囲で対応しています。
豊胸手術も必ずアフターケアの必要な治療です。
豊胸手術後は「1〜2日目」「7日目」「2週間目」「1ヶ月目」「3ヶ月目」「6ヶ月目」「1年後」というように定期的に来て頂く事をお勧めしています。また、拘縮予防に対しては体外式超音波を無料で照射したり、シリコンバッグのリップリングに対してはCRF脂肪注入(有料)を行ったりしています。シリコンバッグの破損やCRF豊胸のしこり形成のチェックの超音波エコーも随時、無料で行っています。
豊胸手術後のケアで一番重要なのは乳ガン検診と考えています。豊胸手術は行うのに乳ガン検診を自院で行っている美容外科の何と少ないことでしょう。
当院では乳腺外科の専門医である水沼医師(自治医大乳腺外科非常勤講師)が乳ガン検診の専門外来を担当しています。院長も2007〜2008年に自治医大研究生として臨床検査部で乳腺超音波エコーの研修を受け、乳ガン検診に対応しています。
脂肪吸引手術もアフターケアの必要な治療です。腫れや拘縮の予防、治療に脂肪吸引手術後1週間目位からは体外式超音波を無料で照射しています。また、万が一の脂肪の取り残しに対しては無料で治療を行います。超音波エコーによる「減量した脂肪層」の確認も行っています。