しわ・たるみ・若返り
 ~ CRF脂肪注入 ~

自分の脂肪で若返る!

Before & After


目の下のクマと目袋(眼窩脂肪の突出)が目立ちます

目の裏の結膜から眼窩脂肪を脱脂しておいてからCRF脂肪注入を行っています。皮膚切開は全く行っていません。

目の下のクマと目袋(眼窩脂肪の突出)が目立ちますが皮膚が余っている訳ではありません

こんなに若々しくなりました


62歳、目の下のクマと目袋(眼窩脂肪の突出)が目立ちます。実は皮膚はそれほど余っていません。

経結膜での脱脂とCRF脂肪注入を行いました。皮膚を切除しなくてもここまで改善出来ます。

 



目の下脂肪注入の術前

目の下脂肪注入の術後


62歳の女性、目の下の脂肪が突出し、逆にその下は凹んでてクマを作っています。この脂肪を経結膜(まぶたの裏側)から除去し、クマになっている凹みの部位に自分の脂肪(CRFコンデンスリッチファット)を注入する予定を立てました。

経結膜から除去した眼窩脂肪。腹部などの皮下脂肪とは違い、眼窩隔膜という袋に入った脂肪塊が左右に3個ずつ存在しています。この方は3個とも除去しています。

治療後7日目の正面、内出血の多い方でした。サービスでほうれい線、頬にもCRF注入を行っています。

治療後1ヶ月の正面。目の下は注入脂肪がまだ完全には吸収されていないのでオーバーボリュームとなっています。

治療後3ヶ月の正面。目の下の脂肪はほぼ完全に吸収されてフラットになりました。しかし、たるんでいる皮膚を切り取っている訳ではありませんので、左右ともシワが1本ずつ入っていますが治療前よりは改善しています。

治療前の側面、眼窩脂肪の突出が目立っています。

治療後7日目の側面、内出血の多い方でした。サービスでほうれい線、頬にもCRF注入を行っています。

治療後1ヶ月の右側面、注入されたCRF脂肪は吸収されずにまだ残っています。

治療後3ヶ月の右側面、注入されたCRF脂肪は程よく吸収されてほぼフラットな目の下になりました。

治療前の左側面、眼窩脂肪の突出は老けた印象の原因です。

治療後1週間の左側面、ほうれい線と頬にも注入したので内出血が多めでした。

治療後1ヶ月の左側面、注入されたCRF脂肪は吸収されずにまだ残っています。

治療後3ヶ月の左側面、注入されたCRF脂肪は程よく吸収されてほぼフラットな目の下になりました。

治療目の正面アップ、眼窩脂肪の突出の原因は脂肪の増加ではなく筋肉や皮膚のたるみです。

治療後3ヶ月の正面アップ、ほぼフラットな目の下になりましたが、左右とも皮膚にシワが1本ずつ出来てしまいました。この程度のシワであればヒアルロン酸注入(レスチレン・ヴィタール・ライトのような架橋されていない低濃度のもの)で目立たなく出来ます。このモニター患者様はヒアルロン酸注入までは希望されませんでした。CRF脂肪注入の最大のメリットは自分の脂肪ですので吸収されることなく生着して効果が持続することです。

CRF脂肪注入とは

自分自身の脂肪細胞を吸引採取してきて、別の部位に注入する方法は数十年前から行われていましたが、2012年から「ウェイトフィルター付シリンジ」が開発されて注入した脂肪の生着率が飛躍的に向上しました。CRFとは、コンデンスリッチファットの略で2016年からは厚生労働省の認可も取得しています。

自分自身の脂肪細胞を使用しますので「アレルギーがない」「他者からのエイズや肝炎などの感染症の危険性がない」 「注射器で注入するので目立つ傷が残らない」「何度でも注入可能」「治療中に患者様自身が鏡で確認しながら行える」などのメリットがある方法です。

CRF脂肪注入の適応部位

CRF脂肪注入の適応部位は広く、逆に脂肪注入出来ない場所がないくらいです。以下に主な注入適応部位を記載します。

下眼瞼(目の下のクマ) 最も患者様が多く、最もCRF脂肪注入が効果的な部位です。多少のたるみやしわは切除しなくても脂肪注入で皮フに張りが出る事により改善します。
結膜側からの脱脂を併用する場合も多いです。
上眼瞼(目の上の凹み) この部位も年齢とともに凹んでしまう方がいます。過度に凹むと老けた印象が現れてしまいます。過度の注入では眼瞼下垂の可能性もありますので、テスト注入を行います。患者様によってはCRF脂肪注入よりも「たるみ切除」や「ミューラータッキング」の方が確実で効果的な場合があります。
げっそりした頬は若々しさを感じさせません。頬がこけた事によって頬骨の出っ張りが目立ってしまい、ゴツゴツした印象となります。顔面の片側の脂肪や筋肉、骨が進行性に萎縮してしまうロンバーグ病の治療の選択肢の1つです。
こめかみ こめかみも加齢で凹んでしまう方が多い部位です。こめかみがふっくらするだけで、若々しくなりアップにした髪型も似合うようになります。
ほうれい線・口周り この部位の加齢現象がしわだけであればヒアルロン酸注入で対処しますが、しわを超えて凹みとなった場合にはCRF脂肪注入の適応となります。ただし、この部位は食事や会話でどうしても動いてしまう場所ですので、生着率が少し低くなります。2年以上効果が持続するヒアルロン酸(ジュビダームビスタボリューマXC)注入も良い適応です。
額(眉毛上部) 欧米人のような「彫りの深い顔貌」を希望する場合に行います。
ふっくらした唇を希望する患者様も多くいます。女性雑誌のモデルさんの唇もふっくらしています。ただし、最近ではヒアルロン酸注入の方が手軽で主流となっています。
バスト バストの多少の下垂やたるみはCRF脂肪注入により劇的に改善します。
その他(凹んだ傷跡、手背、陰茎、膣内部、各種手術後の修正等) 凹みを平坦化させる、軟部組織をボリュームアップさせる、などの目的であれば全身で広く適応があります。

ドナーについて

ドナーとは注入する脂肪を採取してくる部位の事です。当院では「大腿内側」を第一選択としています。理由は腹部脂肪などよりも繊維が少なく生着率に優れている脂肪だからです。また、大腿内側は痩せている方でも意外に脂肪が付いている部位ですので、ドナーとして最適です。採取する脂肪は1カ所から集中的に採取するとその部位が凹んでしまいますので「広く薄く」採取してきます。
ドナーから脂肪を採取する際には歯科のような局所麻酔を行います。大腿内側から脂肪を採取する場合はアンダーヘアの部分に2mmの穴を開けてそこから、カニューレと呼ばれる吸引管を挿入して脂肪を採取します。
切開した部分は吸収糸による中縫いだけを行いテープ固定するだけです。皮膚表面は糸で縫合しませんので抜糸は不要です。ドナーの腫れや出血を抑える目的で包帯を巻きます。翌日の夕方以降シャワー可能としています。ドナー部位には内出血が現れますが、7~10日程度で消えてしまいます。

生着率

ご存じのように注入された脂肪細胞は100%がそのまま残る(生着する)訳ではなくて、その内の何割かは注入後の血行が再開せずに収縮したり、壊死してしまいます。注入した脂肪細胞のうちで残った脂肪細胞の割合を生着率と呼んでいます。

この生着率を決定する要因には「注入される部位」「注入量」「出血」「冷却」「安静」「ドナー部位」「年齢」「採取方法」「注入方法」などが関係しています。注入される部位は当然皮下に余裕のある部位が望ましいです。注入量は多ければ良いというものではなく、多過ぎると内部の緊張が高くなり脂肪細胞を圧迫してしまいます。出血も脂肪細胞への血行の再開を妨げます。その意味での注入後の患部の冷却や安静は重要です。当日から飲酒したり、患部をゴシゴシ洗ったりする事は控えて下さい。ドナーについてのところでも述べたように採取してくる脂肪細胞はどこでも良いわけではありません。また、年齢が若いほどその脂肪細胞も生着が良い傾向にあります。脂肪細胞の採取や注入は出来るだけ脂肪細胞にダメージを与えない方法を選択します。

幹細胞脂肪注入という治療方法を聞いたことがあるかもしれません。幹細胞と言って「色々な細胞に分化する可能性を持った細胞」の事で、それが脂肪細胞の中にも微量ですが含まれている事が分かっています。この脂肪細胞の中に含まれている幹細胞だけを抽出して、注入する脂肪細胞に混ぜて生着率をアップさせ、更に生着した脂肪細胞が増殖する効果を期待した治療方法が「幹細胞付加脂肪注入」です。2005年頃から臨床的にも行われていますが(横浜の医療特区で開業しているセルポートクリニックが有名です)、明らかに優れている、とは言えない状況です。学会での発表データでは、「10年位経過すると幹細胞が含有されているかどうかの有無に関わらず結果は同一」というデータも示されています。

副作用、後遺症

吸収 これはある程度仕方ない副作用です。治療当日の冷却や数日間の安静で対処します。患部の出血が多かったり、患部を動かしてしまうと注入された脂肪の吸収が多くなります。また、自分の脂肪細胞ですので「自分が太れば注入された脂肪も大きくなり」「自分が痩せれば注入された脂肪も減り」ます。逆に極端な体重変化がなければ加齢的な変化だけです。
皮膚表面の凹凸 皮膚表面の浅い部分に大量に脂肪を注入してしまうと、皮膚の凹凸が目立ってしまう事があります。出来るだけ、皮膚の深部に注入して、下部から持ち上げるように留意しながら行います。
腫れ 内出血による腫れの他にも、脂肪を注入した事による浮腫が現れることがありますが、時間とともに軽快します。眼瞼ではステロイド点眼薬を処方します。
皮下内出血 注入する際にはカニューレと呼ばれている先端が鈍くなっている注射針を使用しますので麻酔不要で95%内出血しません。特に眼瞼周囲の薄い皮膚では内出血の可能性があります。7~10日程度得で軽快します。
眼瞼下垂 目の上に過度に注入した場合に起こります。あらかじめテスト注入を行っておく事で防げます。

テスト注入

実際に脂肪注入を行うと患部の仕上がりはどのような状態になるのか、という点が患者様の一番の不安だと思います。そこで、実際の脂肪注入に先立って「脂肪の代わりに麻酔液で患部を膨らませておおよその仕上がりの状態を確認」してから、脂肪注入を行うかどうかを判断する方法をテスト注入と呼んでいます。顔面のテスト注入の際はカニューレという先端の丸い鈍針で麻酔液を注入しますので痛みもほとんど無くお化粧も直ぐに可能です。特に目の上や目の下、バストなどで患者様のご希望があればテスト注入をおこなっています。特に目の上のCRF脂肪注入をご希望の場合は注入しすぎによる眼瞼下垂(上まぶたが開けにくい状態)の可能性があるので、出来るだけテスト注入をお勧めしています。また、バストへのCRF脂肪注入やヒアルロン酸注入をご希望の患者様へもテスト注入を積極的にお勧めしています。

テスト注入の欠点は注射針による内出血です。特に目の周囲は皮膚の薄い場所ですので内出血する可能性があります。通常は7~10日程度で消えますが、しばらくは気になります。

テスト注入の料金は\5,500ですが、その後に何らかの治療を行う際には、治療費から\5,500を差し引きます。

各種治療方法との比較表

以下に他の治療方法との比較をしたものを表にしてまとめました。

CRF脂肪注入 ヒアルロン酸注入 コラーゲン注入 PRP
高濃度血小板
適応 ほぼどこでも注入可能。皮膚表面ではなくて、皮下のボリュームアップ 皮膚の厚い部分のしわや凹み 主に皮膚の薄い部分のしわや凹み ほぼどこでも治療可能だが、皮膚表面に限られる
効果の持続 一旦生着した脂肪は半永久的 3~24ヶ月以上 3~6ヶ月以上 よく分かっていない
効果の発現 最終的な結果は3ヶ月後ですが、患者様によっては脂肪注入1年後までは僅かに脂肪細胞が引き締まりボリュームダウンする可能性があります 直後が仕上がり 直後が仕上がり よく分かっていない
治療回数 1~2回程度で済み、継続治療は原則不要 1年に1~2回を継続 1年に2~3回を継続 よく分かっていない
院長コメント 自己組織を注入するので安心 長年の使用経験があり、厚生労働省やFDA認可の製品を使用しているので安心 現在、厚生労働省やFDA認可の製品は無い 医学的根拠が無いので行っていない

併用療法

フラクセルレーザー これも皮膚表面の脂肪注入ではカバーできないちりめんじわなどに有効です。
ヒアルロン酸注入 脂肪注入では完全に消せないしわや皮膚の陥凹に有効です。

料金と治療間隔、注入回数

CRF脂肪注入

1回目 2回目以降
上まぶた 275,000円 初回の40%の料金
下まぶた 275,000円 初回の40%の料金
352,000円 初回の40%の料金
口元 308,000円 初回の40%の料金
198,000円 初回の40%の料金
こめかみ 352,000円 初回の40%の料金
唇(上下どちらか) 198,000円 初回の40%の料金
唇(上下とも) 275,000円 初回の40%の料金
額(眉上のみ) 418,000円 初回の40%の料金
額全体 528,000円 初回の40%の料金

※複数個所割引きあり
※別途シリンジ代16,500円かかります。

マイクロCRF脂肪注入

1部位 308,000円
2部位目以降1部位あたり 110,000円
顔全体の場合 660,000円

※別途CRF脂肪採取料110,000円
ただし、CRF豊胸と同時治療の場合はかかりません。

診療案内