超音波エコー診断してから行う
HIFUハイフ治療

 ~ ULTRAcel [zíː] (ウルトラセル ジィー)&術前術中超音波エコー診断 ~

当院のハイフHIFUは韓国Jeisys社のベストセラー&最新版ULTRAcel [zíː] です!
現在のHIFUの主流であるDot(点状)照射& Linear(線状)照射の両方が可能となっています。

更に当院ではFUJI FILM社製の超音波エコーArietta50を導入してHIFUの照射深度を事前に測定し、尚かつ照射中にも施術者が逐一、ハンディタイプの超音波エコー「Vscan Air CL(GE HealthCare社製)」で照射深度を確認しながら照射を行います。

メスを入れずにお顔のしわ・たるみを改善したい、リフトアップしたい、というのが当院で最も多いご相談のひとつです。

今回(2024年9月)、当院が新しく導入したULTRAcel [zíː] は、Jeisys社の3代目のHIFU(高密度焦点式超音波)です。
ULTRAcel(2014年発売)→ULTRAcel Q+(2018年発売)→ULTRAcel [zíː] (2022年発売) 、と進化してきました。

今回当院で導入したULTRAcel [zíː] は最新版です。

今までの当院のHIFUは韓国KORUST社のUTIMS「Super”HIFU”Pro」でしたが、それとの最大の違いは「ドット(点状)照射」のほかに「リニア(線状)照射」が可能になっている点です。HIFUはその名の通り「高密度焦点式超音波」なので「焦点があった部位に熱凝固が起きる」ます。これを「ドット照射」と呼んでいます。しかし、「ドット照射」は点状の熱凝固でしたので筋膜表面への熱凝固による「リフト(引き上げ)効果」「タイトニング(引き締め)効果」には有効でしたが、脂肪層の変化には限界がありました。そこで照射による熱凝固を点ではなく線状に拡大したのが「リニア照射」です。このリニア照射であれば脂肪層を線状に加熱することによって「コントアリング(輪郭形成)効果」が得られます。具体的には「小顔効果」「輪郭形成効果」「引き締め効果」です。

上図の上が点状に照射する「ドットDot」、下が線状に照射出来る「リニアLinear」です

もう1つの大きな違いは1つのカートリッジ(患者様の皮膚に直接接触する部品)で最大13種類の照射深度が選択出来るようになった点です。

従来のカートリッジは1つ1つに照射深度が決まっていたので「4.5mm深度のカートリッジ」「3.0mm深度のカートリッジ」「1.5mmのカートリッジ」と複数個準備して、治療の度に差し替え操作が必要でしたがULTRAcel [zíː] では1個のカートリッジで様々な深さの治療がスムースに可能です。これは患者様にとっても施術する側にとっても大きなメリットです。

この「ドット照射」と「リニア照射」の2つが可能になったお陰で「リフトアップ・SMASアップ・たるみ改善・シワ改善・小顔・輪郭形成・脂肪減少」など様々な治療が可能になりました。現在のリフトアップ治療だけでなく将来的なしわ・たるみ予防としても10~80代の幅広い年齢層の方が治療対象となりました。

HIFUが美容医療に導入されたのは2009年に発売された「ウルセラ」です。

HIFUとしてFDA(アメリカ食品医薬品局)で唯一認可(2024年現在)されている機器です。超音波エコーが付属しており、照射深度を確認しながら施術出来る最高機種です。しかし、ウルセラの痛みは我慢が出来ないくらい強く、照射部位(神経が近くにある部位)によっては神経障害が残る可能性も否定できなかったため、当院では導入を見送った経緯があります。2010年、ウルセラを実際に僕自身が受けた際は2週間くらい左上唇の痺れが残りました(現在はより安全になっていると思いますが)「ちょっとHIFUは怖いな?」という印象を持ってしまいました。

その後、韓国製品を中心に出力や痛みはウルセラよりも少ないけれども比較的安全性の高い(神経障害を起こしにくい、火傷を起こしにくい、など)HIFUが徐々に普及してきました。

そこで当院が2016年に導入したHIFUは韓国KORUST社のUTIMS「Super”HIFU”Pro」でした。これは麻酔クリームなしでも十分に我慢出来る範囲の痛みです。痛みが心配な方にも自信を持ってお勧めできました。ただし、効果はウルセラには劣りました。そこで今回導入したULTRAcel Zi:は「痛みはウルセラよりも格段に少なく」「効果はウルセラに近く(決して一緒ではありません)」「リニア(線状)照射が出来る」「照射深度設定などの操作性に優れる」というメリットが理由で導入しました。

ULTRAcel [zíː] とは?

ハイフHIFUの原理

HIFUとはHigh Intensity Focused Ultrasoundの略で「高密度焦点式超音波」のことです。

通常の超音波は均一にある程度の深さに届いて作用(超音波エコー検査や体外式超音波で循環促進など)しますが、HIFUはある一定の深さに焦点Focusして熱作用を及ぼす」超音波Ultrasoundです。この熱作用は比較的強力なので「面」や「線」ではなくて「点」で作用させます。

しかし「点」よりも「線」での照射の方が効果が高いのは自明です。そこで、ULTRAcel Zi:を含めた最新型の各社HIFUでは「点(ドット)」と「線(リニア)」での2種類での照射が可能になっています。リニアでは少し出力を下げないと危険なのでULTRAcel [zíː] では「ドットでは65℃」「リニアでは58℃」という設定になっています。

HIFUの超音波の焦点深度には従来から一般的に4.5mmと3mm、1.5mmの3種類があり、顔の治療部位によって使い分けています。

4.5mmは深部のSMAS筋膜を主に熱凝固させます。
3mmは皮下脂肪層を主に熱凝固させます。
1.5mmは皮膚の真皮層を主に熱凝固させます。

頬などの厚みのある部位ではこの3種類とも照射して、3層のレベルで熱凝固させます。このような照射方法を通称「3Dリフト」などと呼んでいます。

ハイフHIFU(高密度焦点式超音波)の歴史

HIFUが美容医療に導入されたのは2009年に発売された「ウルセラ(ulthera)」です。HIFUとしてFDA(アメリカ食品医薬品局)で唯一認可(2009年)されていた機種です。超音波エコーが付属しており、照射深度を確認しながら施術出来る最高機種です。
ただし、ウルセラの痛みは半端ではないくらい痛くて、場所によっては神経障害を起こすこともあり(殆どは時間の経過とともに戻りますが)リスクが全く無い治療とは言えませんでした。

実際、日本国内に導入されてすぐ(2010年)に僕も実際にウルセラを体験したのですが、痛みはもちろん眼窩下神経(知覚神経の1つで下瞼から上唇までの知覚を司どっています)がダメージを受けて右の上口唇の痺れが現れました。(約2週間で元に戻りましたが)麻酔クリームを塗っても非常に痛くて「一般の患者様に施術するのは難しい」と判断して導入を見送った経緯がありました。麻酔クリームもさすがに4.5mm深度のSMASまでは浸透しませんので塗布しても殆ど無意味でした。
僕的にはHIFUは怖いな?という印象を持ってしまいました。

しばらくはHIFU(主にウルセラ)は美容皮膚科を専門とする一部の医療機関でしか扱っていない時代が数年続きました。
しかし、2014年ごろから「効果はウルセラよりも少ないけれども安全性が高く、痛みが十分に我慢できる」HIFUが韓国製品を中心に発売されるようになりました。代表的なのはJeisys社のULTRAcelです。発売当初は何と185万円という超低価格で発売された事もあり爆発的に売れました。本体は安価に設定して消耗品で利益を出す、というビジネスモデルです。この機種も僕自身で体験したのですが明らかな効果は実感出来なかった(僕自身に適応が無かった?)ので購入までには至りませんでした。

その当時は「HIFUブーム」が到来して、玉石混交のHIFU機器が出回り、ほとんど痛みも無い代わりに効果も低い機種も出回っていました。そこで共立美容外科グループでは色々な機種を実際に体験して検討を加えて、共立美容外科独自の工夫を加えて半オーダーメイドして韓国KORUST社UTIMSを「Super”HIFU”Pro(スーパーハイフプロ)」としてグループ全体で導入しました。

しかし、HIFU機器の進化は目覚ましく「ドット(点状)照射の他にリニア(線状)照射が出来る」機種が主流になって来ました。
そこで後継機種として韓国Jeisys社の最新HIFUであるULTRAcel [zíː] を今回導入しました。ULTRAcel [zíː] は前述の「ドット(点状)照射の他にリニア(線状)照射が出来る」という機能は勿論のこと「痛みはウルセラよりも格段に少なく」「効果はウルセラに近く(決して一緒とは言いません)」「1つのカートリッジで入れ替えなしに複数の照射深度が治療可能」「数々の安全性、操作性に優れる機能を搭載」というメリットが理由で導入しました。厚生労働省の認可は未だですがFDA(アメイカの厚生労働省に相当する政府機関)や韓国で認可されていますし、CEマーク(ヨーロッパでの認可)も取得済みです。

ULTRAcel [zíː] (ウルトラセル ジィー)の特徴

特徴1)カートリッジの進化(これが最大の特徴です)

今回導入したULTRAcel Zi:は何と「1.5mm」「2.0mm」「2.5mm」「3.0mm」「3.5mm」「4.0mm」「4.5mm」「5.0mm」「5.5mm」「6.0mm」「9.0mm」「11.0mm」「13.0mm」の13種類の照射深度が選択出来ます。しかも1つ1つのカートリッジの守備範囲が「1.5~3.5mm」「3.0~6.0mm」「9.0~13.0mm」と広くカートリッジの入れ替えが不要な治療が多くなっています。
従来機種は「SMASを4.5mmカートリッジで照射した後は3.0mmのカートリッジに入れ替えて脂肪層を照射し、また1.5mmカートリッジに差し替えて真皮層を照射する」と面倒な操作が必要でした。また「点状(ドット)」と「線状(リニア)」の2種類を照射する際もカートリッジの入れ替えが必要でしたが、ULTRAcel [zíː] はカートリッジ1つで「点状(ドット)」と「線状(リニア)」の両方が照射出来ますので、非常に便利になっています。

特徴2)トランスデューサー位置フィードバックセンサー

最新のHIFUは殆どがAUTOモードを搭載しています。
施術者はカートリッジを動かすだけで自動的に照射するモードです。この際に従来機種はHIFUの「折り返し地点」で同じ場所を「2度打ち」してしまう可能性がありました。2度打ちは火傷などのトラブルの原因となりかねません。そこでULTRAcel [zíː] は下図のような「トランスデューサー位置フィードバックセンサー」を搭載しており「折り返し地点での照射位置をずらす」事によって2度打ちを防ぐ機能を搭載しています。
細かい点ですが、安全のための工夫を行なっています。


特徴3)DWRシステムの採用

全てのHIFUではカートリッジ内部に水が入っています。カートリッジを振ると「チャポチャポ」と音がします。車のエンジンに例えると水冷式です。
この水が減少したり、水温が上がり過ぎるとトラブル(照射エネルギーが一定でない、カートリッジの破損、など)の原因となってしまいます。
そこでJeisys社では施術途中でもカートリッジ内の水を補充・交換出来るDWRシステムを開発・導入しました。このシステムは患者様、施術者の大きな安心感につながりました。

超音波エコーによる測定診断

ULTRAcel [zíː] を導入していればどこのクリニックでも同じ効果ですか?いいえ、明らかに違います。当院ではウルセラと同様に超音波エコーで患者様の「皮膚の厚さ」「脂肪層の厚さ」「筋膜の深さ」を事前に測定してから施術を行います。

患者様によっては「4.5mm深度でSMAS筋膜を照射したつもりが、脂肪層が5mmと厚かったために、実際に照射していたのはSMASではなく脂肪層深部だった」という事が起こり得ます。
このような場合ではSMASに作用させるためには5.5mmや6.0mm深度での照射を行う必要があります。従来の殆どのHIFU機器(ウルトラフォーマ3を除く)は最高でも4.5mmの深度でしたが、ULTRAcel [zíː] では「5.0mm」「5.5mm」「6.0mm」の照射が可能で、最高では「13.0mm」深度まで照射出来ます。脂肪層の厚い部位でも十分に対応できます。さすがにこれ程の深度では超音波エコーでリアルタイムに照射深度を把握しないと危険ですので、施術中にハンディタイプの超音波エコー機器で照射深度を測定・確認しながら行います。

ハンディタイプの超音波エコー機器「Vscan Air CL」を採用しています。GE Health Care社の製品となります。
ワイヤレスで画質、操作性とも最高級品です。iPadもしくはiPhoneに写し出して使用します。血流を測定できるドップラーモードも備えている高級機種です。

効果の発現・持続

効果は治療後すぐにも実感できる場合が多いのですが、治療後1ヶ月まで効果が徐々に高まり、約6ヶ月持続します。(ただし、照射する深度や個人差があります)当院では6ヶ月毎の継続治療を推奨しています。

副作用・トラブル

赤み:治療後に軽度の赤みが現れる可能性があります。1〜3日で消失する場合が殆どです。

腫れ・かゆみ:治療後に軽度の腫れが現れる可能性があります。1〜3日で消失する場合が殆どです。

ニキビ:特に元々ニキビ体質だった患者様や皮脂分泌の多い患者様にハイフ治療後にニキビが現れる可能性があります。数日で消失する場合が殆どですが、気になる場合は連絡して下さい。

火傷:不適切な照射や過度の出力で起きる可能性があります。水泡などの症状が現れた場合は直ちに連絡して下さい。

神経障害:知覚神経への照射で起きる可能性がありますが、殆どは一時的なものです。症状が現れた場合は直ちに連絡して下さい。

眼球障害:目の周囲への照射で起きる可能性がありますので「上眼瞼」や「下眼瞼縁」「眼窩内」への照射・治療は絶対に行いません。万が一、症状(目がかすむ、視力低下、など)が現れた場合は直ちに連絡して下さい。

良い適応

HIFUの適応は10~80代と広い年齢層で適応があります。筋膜の熱収縮によってたるみを持ち上げるリフトアップ効果はもちろん、脂肪層へのリニア照射による脂肪減少・小顔効果も得られます。目的別にあらゆる年齢層の方に適応があると考えています。

治療出来ない方など

1)金の糸の施術を受けている方について

「HIFUは金の糸が入っている方では受けられません」とホームページに記載しているクリニックが見受けられます。しかし、当院では問題は無いと考えています。何故ならば、院長の僕自身が2007年2月に顔全体(主に皮下脂肪層、一部皮内)に金の糸が4.7mも入っていますが、HIFUを受けても特に問題ありませんでした(2010年にウルセラ、2017年にSuper”HIFU”Proの照射を全顔に受けましたが火傷、色素沈着など何も起こりませんでした)元々、金の糸は顔面に入れて1~2ヶ月でちぎれてしまい、糸くず状になるため、糸状ではない状態で存在しています。その金の糸にHIFUが照射されても特別問題無いと考えています。ただし、僕の金の糸は純金24Kだったので問題ありませんでしたが、純度の低い金の糸では金以外のものが含まれていますので安全性に関しては保証出来ません。

2)糸リフト(スレッドリフト)の施術を受けている方

吸収性、非吸収性を問わず糸リフトの糸も特にハイフHIFU照射の障害にならないと考えています。糸リフト治療後の腫れや内出血なども完治した状態(2週間後以降)であれば問題ないと考えています。HIFU照射によって糸が溶けてしまう、糸が切れてしまう、とは考えにくいです。逆に吸収糸の周囲の熱産生のためにコラーゲンが増える可能性があると考えています。

3)歯のインプラントや歯に金属の詰め物がある方、顔面骨に金属のプレートやワイヤーがある方

いずれもHIFUの照射には妨げにはなりません。適切な照射深度を順守すれば問題ありません。

4)皮膚に炎症や感染がある方など

アトピー性皮膚炎や日焼けしたばかりの肌、ヘルペスで水疱が出来ている皮膚、膠原病の皮膚症状がある方、感染症がある方、などへの照射は控えた方が無難です。

5)ヒアルロン酸が顔面に注入されている方

ヒアルロン酸が注入されている部位を避けて照射すれば問題無いと考えています。

6)ボトックス注射を受けた方

注入されてから2週間以上経過していればHIFU治療を行なっても問題無いと考えています。

症例写真

治療前の正面、まだお若い方なので明らかなタルミは見られません。
治療直後ですが、少しリフトアップしたのが分かります。
約1ヶ月後、更に顔全体が引き締まった印象が分かると思います。
治療前です
治療直後の状態、少し引き上がった感じが分かると思います。
約1ヶ月後、少し写真の角度が一定でないこともあり、直後写真と比べて明らかなリフトアップは感じられませんでした。
治療前、二重アゴという程ではありませんが少し気になります。
治療直後では明らかに二重アゴが改善しました。
約1ヶ月後、治療直後の状態と殆ど変化はありませんが、治療前よりは改善しているのが分かります。

僕も早速、ULTRAcel [zíː]を体験しました。治療直後から顔が引き締まり頬がリフトアップしているのが実感できました。


治療前(左の写真)は左右のJowl Fatが目立つ方でしたが、治療後(右の写真)は全体的にリフトアップして顔の横幅も減少した印象となっています。

あご下は即時的な効果がハッキリと分かりました。脂肪層が減少したというよりも筋膜の熱凝固によるリフトアップ効果です。

治療前(左写真)よりも治療直後(右写真)は顔が引き締まってリフトアップしたのが分かります。口角横の脂肪(Jowl Fat)も減少して見えます。


30代の方でしたので、元々お顔のたるみはそれ程多くはありません。それでもハイフ直後でもしっかりと引き締まった効果が実感出来たそうです。

治療前よりも右の写真のようにあご下がスッキリしたのが分かります。

変化はわずかですがフェイスラインがシャープになっているのが分かります。

上記の患者様の治療前の頬部の超音波エコーです。筋膜までの距離は4.1mmと事前に分かっていますので、それにあった深度でハイフ照射を行います。治療前の片顔で最低7カ所で超音波エコー測定を行い「皮膚厚」「脂肪層厚」「筋膜までの距離」を測定します。もちろん、測定の際は「ハイフの治療時と同等の圧力」を加えて測定します。

同じ患者様のあご下の超音波エコーです。筋膜までの距離は3.9mmです。脂肪吸引手術やエラボトックスなどの際に超音波エコーで顔の各部位を測定しますが、意外にあご下は「脂肪層が厚くない」場所です。超音波エコーで測定しないで4.5mm深度で照射すると筋膜を超えて「筋肉そのもの」を照射してしまう事になります。二重顎だから脂肪が厚いだろう、と考えるのは間違いです。


この方はハイフだけでなくサーマクール(RF高周波治療)も一緒に受けています。やはり、ハイフ単独よりもサーマクールと併用した方が効果抜群です。
ただし、サーマクールの効果が最大限に現れるのは1〜3ヶ月後です。このモニター患者様も治療後3ヶ月後の写真です。

よくいただくご質問

HIFUは痛くないのですか?

HIFUは筋膜、筋肉、脂肪層、真皮層などを熱凝固させますので無痛ではありません。HIFUの元祖であるウルセラ(当院未導入)だけは非常に痛いので様々な痛みを軽減する工夫(麻酔クリームや冷却装置など)が必要とされています。当院で導入しているULTRAcel [zíː] は麻酔クリームが必要なほどの痛みはありませんので、無麻酔で十分に治療が可能です。

HIFUは火傷のリスクがありますか?

HIFUを照射するカートリッジが皮膚面と垂直に密着していれば火傷のリスクはありません。ただし、皮膚面と離れてしまったり、斜めに接触してしまった場合は火傷のリスクが出てきます。またカートリッジ内の蒸留水が低下すると火傷のリスクがあります。当院で導入しているULTRAcel [zíː] は様々な安全対策が施されている機器です。施術者はトレーニングを積んだ看護師もしくは医師が担当します。ULTRAcel [zíː] での施術で跡が残ってしまうような明らかな火傷の経験は未だありません。

HIFUの副作用を教えて下さい?

HIFUの最も重篤な副作用は「火傷」と「神経障害」「血管障害」「眼球障害」などです。火傷は過剰な出力やカートリッジ(皮膚に直接接触してエネルギを出力する部分)と皮膚の接触不良(密着していない状態)で起きる可能性があります。丁寧な施術操作で防げます。神経障害は知覚神経や運動神経に直接HIFUが照射されて一時的な神経障害(痺れなど)を起こすものです。解剖学的に照射してはいけない部位・深度が分かっていますので、それを順守する事で防げます。血管障害は直接、血管壁を破るほどのエネルギーを与えた際に内出血などを起こすものです。これもそのような欠陥の上に照射しない事で防げます。眼球付近への照射で眼球障害の報告もなされています。決して眼窩内への照射は行いません。重篤でないものには「軽度の皮膚の赤み」や「軽度の皮膚の腫れ」などがありますがいずれも数時間以内に軽快することが殆どです。

HIFUにはシミが取れたりお肌が白くなったりする効果もあるのですか?

HIFUは皮膚の表面には直接作用しませんので「シミが取れる」「美白になる」という効果は元々ありません。HIFUを受けた後にレーザー治療や光治療(BBLなど)、マッサージピールなどでシミを取ったり美白治療を行うことは同日に可能です。

HIFUでは色素沈着や色素脱失は起こりませんか?

HIFUはレーザー光ではありませんので、表皮には直接影響を与えません。レーザー治療後の色素沈着(いわゆるPIH)や色素脱失(瘢痕)は皮膚が火傷を起こさない限り起きませんのでご安心ください。

HIFUの3Dリフトとは何ですか?

HIFUの超音波の焦点深度には主に4.5mmと3mm、1.5mmの3種類があり、3層の深さで熱凝固させます。このような照射方法を通称「3Dリフト」などと呼んでいるクリニックが多いようです。立体的なポイントで熱凝固させます。クリニックによっては4層の深さで熱凝固させる手技を4Dリフトと称しているところもあるようです。ULTRAcel [zíː] では全部で13種類の照射深度がありますので、理論上13種類の深さを別々に熱凝固出来ます。またULTRAcel [zíː] では1つの深度でドット(点状)とリニア(線状)の2つの照射方法が同時に可能ですので、更に効果的な照射が可能になっています。

「ウルサーマ」という治療方法があると他院のサイトで見ましたが行っていますか?

2009年発売のHIFUの元祖機器であるウルセラと2003年発売のRF高周波治療の元祖機器であるサーマクールを組み合わせて治療することをウルサーマと言っているようです(某クリニックによって商標登録までされているようです)。当院ではHIFUに関してはウルセラは導入していませんので「ウルサーマ」は出来ません。しかし当院で導入しているHIFUのULTRAcel [zíː] はウルセラと遜色ない効果(もちろん100%一緒ではありません)が得られると考えています。当院でも積極的にULTRAcel [zíː] (HIFU)とサーマクール(RF)の同時治療を行っています。

ウルセラと比べると効果は低いのですか?

はっきり言って「痛みが少ない分、効果がやや低くなる」可能性は否定できません。しかし、ULTRAcel [zíː] にはウルセラには無い「リニア(線状)照射」が可能ですので、その意味では大きなアドバンテージがあります。また、ウルセラでは最大深度が4.5mmですがULTRAcel [zíː] では13.0mmまでの深度まで照射が可能です。その意味ではウルセラよりも高い効果が得られる可能性があると言えます。

ウルセラとの違いは何ですか?

ULTRAcel [zíː] を始めとする一般的なHIFUとウルセラの違いは何と言っても「ウルセラは出力が強い」という点です。点状照射の場合の熱凝固がウルセラでは非常に強力に作用します。しかし、ウルセラでは2009年の発売以来、未だにドット照射(点状)しか出来ないのに対して現在の最新機種HIFUは殆どがドット照射に加えリニア(線状)照射も出来るようになっています。その点ではリニア照射の出来ないウルセラよりも脂肪層では優位と考えられます。また、ウルセラの照射深度は3種類(1.5mm,3.0mm,4.5mm)しか選択出来ないのに対してULTRAcel [zíː] は13種類の深度(1.5mm~13.0mm)が選べるようになっています。4.5mmを超える深度での治療ではULTRAcel [zíː] が優位と考えられます。

HIFUの効果の持続はどれくらいですか?

照射方法によってかなり差がありますが、3〜6ヶ月ははっきり効果が実感出来る、という患者様が多いです。HIFUのメーカーは6~12ヶ月効果が持続します、と言っていますが僕的には臨床上はそこまでの長期間の持続は難しい印象を持っています。6ヶ月後に全くリバウンドする訳ではありません。少なくとも6ヶ月は加齢・老化が遅らせられる、と考えて下さい。

ボトックスやヒアルロン酸と同時にHIFUを照射しても問題ないですか?

HIFUを先に照射した後にボトックスやヒアルロン酸注入を行う事は問題ありません。その逆は出来ません。ボトックス後にHIFUを照射する場合は最低2週間空けて下さい。ヒアルロン酸注入後にHIFUを行う場合は最低3日間は期間を空けて下さい。

HIFUと脂肪吸引、脂肪分解注射ではどちらが小顔になれますか?

HIFUでは脂肪層を特にリニア照射する事によってダウンタイム無しに小顔効果を出します。当院で導入しているULTRAcel [zíː] では「ミルフィーユ照射」と言って何層かに分けて脂肪層をリニア照射出来ますので、高い効果が期待出来ます。しかし、脂肪細胞を外科的に1回で大量に除去している訳ではありませんので、皮下脂肪が多い方では脂肪吸引の方が優位です。ただし、脂肪吸引ではでは最低48時間のダウンタイムが必要なのと効果がしっかりと得られるまでに約1〜3ヶ月かかります。脂肪分解注射では脂肪は減少しますが「リフトアップ」や「引き締まり」感は期待出来ません。また、腫れや熱感、軽度の痛みが長い場合は1週間程度現れますのでダウンタイムがゼロではありません。どの治療方法が適しているのかはよく医師と相談してみて下さい。

若返りのために糸リフトを既に受けているのですが、HIFUを受けても大丈夫ですか?

問題ありません。当院でも糸リフトを受けた患者様にHIFUを照射した経験がありますが、全く問題ありませんでした。HIFUの熱で糸が切れることはないと考えています。

美肌目的で金の糸が入っているのですが、HIFUを受けても大丈夫ですか?

問題無いと考えています。院長自身、24金の糸が約4.7mほど顔面(殆どが皮下組織)に入っている状態で、HIFUを今までに3回受けましたが問題ありませんでした。元々、金の糸は顔面に入れて1~2ヶ月でちぎれてしまい、糸くず状になるため、糸状ではない状態で存在しています。その糸くず状態の金にHIFUが照射されても問題ありません。ただし、24金でない場合はこの限りでは無いと考えています。

心臓にペースメーカーが入っていますが、HIFUを受けても大丈夫ですか?

問題ありません。サーマクールなどのモノポーラー高周波ではペースメーカーに悪影響を及ぼす危険性がありますが、HIFUは焦点式超音波でのピンポイントの熱凝固ですので問題ありません。

日焼けしていますが、HIFUを受けても問題ありませんか?

ありません。日焼けの程度にもよりますが、日焼け状態は「皮膚の軽度の炎症」ですのでHIFUの1.5mmカートリッジで真皮を照射する事は控えた方が良いでしょう。日焼けによる赤みや熱感、炎症症状が完全に治ってからの治療をお勧めします。単純に「日焼けで皮膚が黒くなっている」方ではHIFU治療は問題ありません。

アトピー性皮膚炎がありますが、HIFUを受けても問題ありませんか?

アトピー性皮膚炎のある部位やその周辺へのHIFU照射は原則行っていません。皮膚への照射(1.5mm深度)や脂肪層への照射(3.0mmなど)は避けて「皮膚の深部のSMAS筋膜だけの照射ならば良いのでは?」という考えもありますが「筋膜の焼灼による影響でアトピーの症状が一時的に悪化する」という可能性を否定出来ません。今後の研究やデータの蓄積によっては照射が可能になるかもしれません。

神経麻痺になったりする危険性はありませんか?

神経が永久的に障害される事はまずありません。ただし、神経に照射してしまった場合は一時的にしびれや痛みが残ることがありますが、1〜2週間程度で改善します。知覚神経(オトガイ神経、眼窩下神経、眼窩上神経、滑車上神経など)や運動神経(顔面神経側頭枝、顔面神経下顎縁枝など)の位置・走行・深さを熟知して照射する事によって神経損傷を予防しています。

筋膜(SMAS)を焼くことで顔の表情などに影響はないのですか?

影響はありません。「筋膜を焼く」とは言ってもドット(点状)で焼くので安全です。フライパンでお肉を全面的に焼くのとは違います。顔の表情を司る顔面神経を直接損傷しない限りは顔の表情に影響はありません。

HIFUは誰が施術するのですか?

知識の少ないエステサロンでの無資格者(医師でも看護師でもない方)によるHIFUトラブル(主に火傷、神経障害、眼球障害など)が相次ぎ、社会問題化しています。

【消費者安全調査委員会】原因調査報告書:エステサロン等での HIFU(ハイフ)による事故

2024年6月7日に厚生労働省から医師法に照らし合わせて「医師以外がHIFUを行えば医師法に違反する」という通達(医政医発0607第1号)が出されました。ただし、医師の管理下の元であれば看護師が施術する事は厚労省でも認められています。
当院では看護師と医師の両方が施術する体制を取っています。

施術費用

「ショット数料金」と「治療範囲別料金」の2つを設定しています。治療範囲別料金の方がショット数が多くお得です。
例えば400ショットを「両頬の筋膜を4.5mmカートリッジで100ショットずつ、脂肪層を3.0mmカートリッジで50ショットずつ、真皮層を1.5mmカートリッジで50ショットずつ」という照射方法が可能です。
脂肪層の厚い方では400ショットを「両頬の脂肪層の深い部分を4.5mmカートリッジでリニア照射100ショットずつ、脂肪層の浅い部分を3.0mmカートリッジでリニア照射100ショットずつミルフィーユ照射して」小顔にする、という照射方法も可能です。

施術法 料金(税込み)
照射前超音波エコー診察 無料
ショット数料金(ご希望の部位)
100ショット 22,000円
200ショット 33,000円
300ショット 44,000円
400ショット 55,000円
500ショット 66,000円
600ショット 77,000円
800ショット 99,000円
治療範囲別料金
顔全体
顔全体(小さめのお顔の方)目安は400~500ショット 55,000円
顔全体(標準の大きさのお顔の方)目安は500~600ショット 66,000円
顔全体(お顔が大きめの方、男性の方)目安は600~800ショット 77,000円
顔全体+顎下(頸部、甲状腺不可)
顔全体+顎下(小さめのお顔の方)目安は600~700ショット 77,000円
顔全体+顎下(標準の大きさのお顔の方)目安は700~800ショット 88,000円
顔全体+顎下(大きめのお顔の方、男性の方)800~1000ショット目安 99,000円
リニア照射料金(主に脂肪減少)
顎下のみ 二重顎解消
軽度(脂肪厚4mm未満)200ショット目安 33,000円
標準(脂肪厚4~6mm)300ショット目安(ミルフィーユ照射) 44,000円
重度(脂肪厚6mm以上)400ショット目安(ミルフィーユ照射) 49,500円
両二の腕 二の腕を細く
軽度(脂肪厚6mm未満)目安は300ショット 33,000円
標準(脂肪厚6~10mm)目安は400ショット(ミルフィーユ照射) 44,000円
重度(脂肪厚10mm以上)目安は500ショット(ミルフィーユ照射) 49,500円
その他の部位はご相談ください
セット料金
サーマクール900ショットを受けた方にハイフ200ショット 無料
サーマクール900+ハイフ(顔全体+顎下、約600~800ショット) 330,000円
ポテンツァダイアモンドチップ400ショット+ハイフ(顔全体+顎下) 132,000円

診療案内