脂肪吸引による症例

1)治療前の正面、頬から下顎へかけての「もっさり感」が気になります。ハイフやサーマクール、糸リフトよりも組織の引き締め効果を狙って脂肪吸引をお勧めしました

2)治療直後の状態、「レストンスポンジ+フェイスバンテージ」での圧迫を最低48時間行います。これがとても重要です

3)48時間後に圧迫を除去した状態。もちろん腫れはありますが、皮下出血斑は圧迫されていなかった首に現れていますが、患部には殆ど現れていません。抜糸もありません

4)約2週間後の状態です。まだ明らかな改善は分かりません。脂肪吸引の結果が最大限に現れるのは術後3ヶ月です

5)治療後、約7ヶ月半の状態です(諸事情で3ヶ月後に通院出来ませんでした)。かなり顔全体が引き締まって「リフトアップした印象」があります。脂肪吸引はリフトアップさせる治療方法ではありませんが、顔全体が引き締まることによって大きく若返りました

6)治療前の右斜め写真です。頬から下顎、顎下の脂肪と皮膚のたるみが気になります

7)術後48時間の右斜めの状態。内出血斑は首だけです

8)治療後約2週間の右斜めの状態です。やはりこの時点では明らかな改善は分かりません

9)治療後、約7ヶ月半の右斜めの状態です。明らかに効果が出ています。糸リフトやハイフではここまでの変化は期待出来ません。サーマクールの場合は「患者様によっては」これ位の変化が得られる方もいますが「必ず」ではありません。脂肪吸引は最低48時間のダウンタイムが必要な古典的な美容治療ですが、しっかりと効果が現れるので当院ではお勧めの治療方法の1つです

10)吸引した脂肪と血液の混じっているテュメセント液(脂肪吸引専用の麻酔液)です。60〜70cc程度の吸引量です。顔の脂肪吸引は「吸引した脂肪量よりも術後の引き締まり効果(瘢痕拘縮)を期待」する治療方法です


腹部全周(上下腹部、ウェスト、腰部)の脂肪吸引を行っています。

特に下腹部や腰部の脂肪が取れてすっきりしています。治療後3ヶ月ですが、皮膚の凹凸もありません。


腹部全体の脂肪吸引手術の方です。全体で1.5リットルの脂肪が取れています。腹部は結構太っているように見えても2リットルを越えて脂肪が取れることは少ない部位です。傷口は腰骨付近左右2カ所と背面のお尻の尾てい骨の凹みに1カ所の合計3カ所からアプローチします。使用したカニューレは3ミリの3つ穴と5つ穴タイプの2種類です。当院では腹部といえども3ミリ以内の細いカニューレしか使用しません。3ミリを越える太さのものは「仕上がりの滑らかさ」「出血」などの点から採用していません。



太もも全体(太もも+ヒップ下+膝周り)の脂肪吸引手術の方です。この方の様に皮下脂肪がたくさんある方は劇的に変化します。右側の写真は手術後5ヶ月目の状態です。脂肪吸引手術後は多少皮膚のタルミがありますが、通常は3~6ヶ月で引き締まってきます。特に30代前半や出産経験のない方ではタルミが気になることは殆どありません。太もも外側のいわゆるセルライトもしっかり取れています。傷口は膝の裏側、ヒップ、ビキニライン内側、膝内側の4カ所ですが、時間が経ってしまうと殆ど目立たなくなります。脂肪吸引用のカニューレは3ミリの太さで3つ穴、5つ穴の2種類を使用しています。麻酔は硬膜外麻酔です。



この方も太もも全体(太もも+ヒップ下+膝周り)の脂肪吸引手術を受けています。側面からですとヒップと太もものバランスが良く分かります。下半身太りの方は脂肪のために太ももとヒップの境目が分からなくなっている事が多くあります。ですから、ヒップの膨らみはある程度しっかり残して「ヒップと太ももの境目を明確にする」ようにデザインして脂肪を吸引します。ヒップそのものを全部吸引してしまうと、ペッタンコなヒップとなってしまい子供っぽい体型になってしまいます。大人の女性らしさを保つためにはヒップの下部は吸引しますが、ヒップの上2/3は残します。ブラジルではヒップの上2/3に吸引した脂肪を注入してより大きくする治療が当たり前になっているそうです。
この写真の方は確かに脂肪は取れているのは分かると思うのですが、仕上がりがモデルのようなすっきりとした太ももかと言われると、決してそうではありません。あくまでも脂肪吸引手術では皮下脂肪しか減少できませんので、元々の「骨の太さ」「O脚」「筋肉の厚さ」などの他の要因は改善しません。この方は体格も大きい方だったので3リットルの脂肪が取れています。使用したカニューレは3ミリの太さで3つ穴、5つ穴の2種類です。



ふくらはぎの脂肪吸引手術を受けた方です。両側で脂肪は600cc吸引しています。ふくらはぎはしっかり細くなっているのが分かります。ただし、患者様の筋肉の付き具合によっては「ふくらはぎ自体は細くなったけれども内側の筋肉の膨らみが目立ってきた」という可能性があります。また、もともとO脚の患者様では脂肪吸引手術によって「ますますO脚が強調されてしまった」という可能性もあり得ますので、カウンセリングや診察の際に十分に納得してから手術を受けることをお勧めします。吸引に使用したカニューレは2ミリと2.5ミリの3つ穴タイプです。傷口は膝の裏側に2カ所ですが、全く目立ちません。





頬~アゴ下の脂肪吸引を行った方です。右側は手術後3ヶ月の写真です。随分とフェイスラインがシャープになったのが分かると思います。この方はシリコンプロテーゼによる隆鼻術も同時に行っています。脂肪吸引手術では手術直後は少し皮膚のタルミがありますが、通常は3ヶ月程度でしっかり皮膚が引き締まりタルミはなくなってしまいます。脂肪分解注射では皮膚のタルミは改善しませんので、大きなアドバンテージと言えます。
カニューレは2ミリと1.5ミリの2種類を使用しています。傷口は耳たぶの付け根を2ミリ切開します。傷口はテープ固定するだけですので、抜糸は不要です。手術後2日程度、患部の腫れを抑えるフェイスマスクを着用してもらいます。



治療前の正面

治療後1ヶ月の正面

治療後3ヶ月の正面。はっきりと効果が分かります。皮膚のタルミは全く見られません。

治療前の側面。二重あごも気になります。

治療後1ヶ月の側面。まだ劇的な変化は分かりません。

治療後3ヶ月の側面。二重あごも改善しました。少しだけタルミが残っていますが、もう3ヶ月で更に引き締まります。

治療前の右斜め

治療後1ヶ月の右斜め。まだ、効果ははっきりしません。

治療後3ヶ月の右斜め。フェイスラインも含めて劇的にすっきりして来ました。タルミも全くありません。

治療直後はスポンジを患部にあてます。

スポンジの上からフェイスマスクを着用してもらいます。この状態を48時間お願いしています。これによって内出血は殆ど現れません。

吸引した脂肪量、50cc程度です。もちろん体重は変化ありません。

治療後48時間の正面。明らかに腫れている、という印象はありません。もちろん内出血も見られません。

治療後48時間の右斜め。内出血も全く見られません。腫れを抑えるためのスポンジの跡が付いていますが、直ぐに消えてしまいます。耳たぶの傷口はテープで留めるだけで抜糸は不要です。

治療後3ヶ月の傷口の状態。まだ少し赤味がありますが耳たぶを持ち上げなければ分かりません。

症例写真集