美肌の症例写真

◆ 傷跡修正

1)火傷跡の形成です。いわゆる「根性焼き」です。この方は幸いにも根性焼きが4か所とも一列に並んでいるタイプでした。根性焼きを皮膚ごと紡錘形に切り取って縫合しました。

2)1週間目の抜糸直後の状態です。真皮縫合と言って「わざと傷口が盛り上がる」ように縫っています。この方が将来的に傷がキレイになります。

3)1ヶ月後の状態です。

4)1年後の状態です。1本の線状の傷となっています。傷が消えて無くなる訳ではありませんが、根性焼きを治療する患者様は「根性焼きだと分らなければ線状の傷があっても構わない」という方が殆どですので問題にはなりません。


1)この方も根性焼きです。写真では判別しにくいですが、小さいものが6個、弧状に位置しています。 弧状のカーブに沿って根性焼きを切除縫合しました。

2)1ヶ月後の状態です。弧状に1本の線状瘢痕となっています。この方も「根性焼きだと分らなければ良い」という希望でしたので、線状の傷は問題になりません。



治療前の状態、幼少時の腹部手術の傷が凹んで引きつれています。

1週間後(抜糸直後)、真皮縫合というテクニックでわざと傷口を盛り上げて縫合しています。この盛り上がりは皮膚緊張によって徐々に平坦化していきます。

抜糸後マイクロポアテープ貼付、このテープは3ヶ月以上貼付してもらいます。このテープによって皮膚緊張を抑えて、傷口が拡大するのを防ぎます。

約1.5ヶ月後。真皮縫合はまだ残っています。

約3ヶ月後。この時点では既に真皮縫合の盛り上がりが平坦化しています。

2年後、傷口は「白い1本の線状」となっています。これが傷の最終形です。
◆ ケロイド

耳たぶのピアスホールを拡張器で拡げていたらケロイドが出来てしまった、という方です。ピアスホールを塞ぐのが目的ではなかったために切除縫合ではなく、炭酸ガスレーザーで出っ張っているケロイド部分だけを取り除きました。

治療後1週間の状態

治療後5週間の状態。再発はありませんが、ピアスホールは残っています。

正面からみたケロイド、裏側と比べて小さいです。

治療後1週間

治療後5週間、赤茶の傷にはなっていますが盛り上がりは無くなりました。この後、再発が無ければ良いのですが。


ピアスの入れ替えの際にピアスホールを傷つけた後から、徐々にケロイドが大きくなってきたそうです。痛みや痒みはないそうです。

耳たぶの裏側には小さな2つ目のケロイドも存在していました。

一塊として切除したケロイド組織、コラーゲンで出来ており固いです。

抜糸直後、再発予防でリザベンの内服とステロイドテープの貼付を3ヶ月行います。

耳たぶの裏側も縫合しています。


ピアスの穴あけ後に生じたケロイド。

切除しました。

1週間後の抜糸直後。

約4ヶ月後の状態、再発もありません。

1)頭部の傷跡の患者様です。幼少期のケガによって髪の毛が生えていない部分が出来てしまいました。

2)切除した紡錘形頭皮です

3)毛の生えていない部分を紡錘形に切除して縫合しました。抜糸は2週間後です。

4)2週間後に抜糸した状態、この時点では素晴らしい仕上がりですが。

5)治療後約3ヶ月の状態です。治療前に戻ってしまっています。これはもちろん手術の失敗ではなく「手術操作による外的な刺激によって毛が一時的に脱毛」されてしまう現象です。自毛植毛の際にも必ず現れる現象ですので、このまま経過観察します。

6)治療後約8ヶ月の状態です。もちろん縫合していますので線状瘢痕は残っていますが、脱毛された毛が復活してきて治療前よりは改善しています。 患者様も効果を実感している、との事でした。


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