序章 はじめに
(※この本は1990年に書かれたものです。現在の治療内容と若干異なる箇所がございます。)
第1章 これだけはまず頭に入れておいてください
第2章 今、世界の注目は脂肪吸引
第3章 「脂肪吸引なら共立美容外科」となぜ言われるのか
第4章 脂肪吸引の実際
第5章 術前・術後・さまざまな出来事
第6章 美容手術のあれこれ
第7章 すべての女性に贈る言葉
人生にとって大切なのは「外観の美」ではなく「内面の美」であることは、いまさら改めて申し上げるまでもないことです。しかし、その内面の美をはぐくむために、外観の美が必要なことだってあるのです。
日本の旧来の道徳観とか倫理観といったものは、外観の美への憧れなどというものをいっさい排し、ひたすら内面を磨くことだけにこだわり続けてきました。そのため、日本人は外観の美よりも「我慢」とか「耐える」とか「忍ぶ」といった事柄の中からにじみ出るものを「美」とする、独特の意識を持つようになったのです。
もちろん今でも、それは、尾てい骨のように残骸化しつつも、日本人の心の中に残っています。「新人類」と呼ばれる今の若い人たちは、いったいどこが新人類なのかといえば、そういった閉鎖的で不合理な道徳観や倫理観に対して、開放的な精神を持っているからなのです。そういった新人類の登場とともに、日本もやっと欧米の先進諸国並みの美意識や価値観をもつようになったと言っていいでしょう。
美容外科や神経科医の門を叩くのは、アメリカやフランスでは、まったく当たり前のこととして誰もが受け止めています。日本も近い将来きっとそうなるはずです。
ところでこの本は、これから美容の手術を受け鵜王と思っていらっしゃる方々にさまざまな情報を提供し、大いに参考にしていただくためのものです。特に、今話題になっている脂肪吸引についてはスポットライトを当ててみました。
皆さんのお役に立てれば、私たちとしてもこれにまさる喜びはありません。