この度 当院院長である亀井 眞が脂肪吸引について 執筆した文献が掲載されましたのでご紹介いたします。
ひとつは脂肪細胞の数が思春期までに増えること。もうひとつは、思春期以降もおきる脂肪細胞自体が大きくなることです。
脂肪細胞の数は通常成人になるまでに決まってしまうので、思春期以降、太るのはほとんどの場合脂肪細胞のひとつひとつが大きくなるのが原因です。
脂肪吸引では、文字通り脂肪を吸引除去する、つまり脂肪細胞の数自体を減らすので、ダイエットやエステなどと違いリバウンドの心配はほとんどありません。
あらかじめ皮膚の上から脂肪層にEUS超音波を照射する事により「脂肪細胞を分解して吸引しやすく」「出血を少なく」「手術後の腫れを少なく」する事が出来るようになりました。
また、当院で導入している超音波装置は最先端の2周波タイプ(伊藤超短波社製US-700とUS-750の2機種)ですので、深部(1メガヘルツ)と浅部(3メガヘルツ)とを使い分ける事によりあらゆる部位の超音波脂肪吸引が可能になりました。
従来の機種では深部用の1メガヘルツしか出力出来なかったために、顔面や二の腕、下腿などの皮下脂肪層が薄い部分の吸引には向いていませんでしたが、それらの問題も解決されました。
麻酔専門医の小西 るり子医師(元自治医大麻酔科講師、麻酔科歴26年)を始め、獨協医大麻酔科出身の医師らによる安全で確実な麻酔を提供しています。腹部全体や大腿全体の麻酔は主に全身麻酔を中心に行っております。
また、二の腕や顔面の脂肪吸引では歯科のような局所麻酔で行っております。いずれも入院不要です。
全身麻酔薬の発達により、従来多用していた硬膜外麻酔は現在では殆ど採用していません。硬膜外麻酔のリスク(片効き、感染症、血腫、背骨の変形等による挿入困難、など)も回避できます。
現在の全身麻酔薬は手術後の覚醒(目が覚める事)が格段に早くなり、手術後早期に歩行が可能なため逆に硬膜外麻酔よりもリスクが少ないと判断しています。
脂肪吸引での医療事故の多くは麻酔専門医が居ない状況で起きていると思われます。
宇都宮院では安全確保のために全身麻酔器や各種モニター類は2つずつ導入しています。
万が一、故障した際のバックアップも万全です。
また、最近ではうつ伏せで麻酔を行う際に顔面を保護するProne Viewという器具を導入しました。
写真のような構造で顔面、特に眼球や鼻、口元が開放されていて圧迫されないように工夫されています。
脂肪吸引が日本で普及した1990年代では直径4〜6mmの太いカニューレも使用されていました。
しかし、これくらい太いと使用部位が限られ、出血も多く、皮膚が凹凸になる危険性も大きいものでした。
そこで、共立美容外科では独自に太さ、長さ、穴の数、穴の場所の違いによって53種類ものカニューレを開発しました。
このカニューレを部位によって使い分け、時間をかけた丁寧な手術を実施することにより、安全で仕上がりの美しい脂肪吸引が可能になりました。
宇都宮院で主に使用しているカニューレを写真に示します。
細いカニューレで吸引することにより初めて、出血が少なく仕上がりが凹凸にならない脂肪吸引が可能になります。
どんなに時間がかかろうとも当院では決して3mmよりも太いカニューレは使用しません。
安全ときれいな仕上がりのための鉄則です。
細いカニューレで丁寧に吸引すると、美しい仕上がりが得られます。
太いカニューレを使用すると、吸引時に脂肪層に大きなトンネルができるために、創収縮の際、表面が凸凹になります。
脂肪吸引では、脂肪層 を膨らませて脂肪を柔軟化させて吸引しやすくするテュメセント液(ボスミン、メイロン、リドカイン、生理食塩水の混合液)をあらかじめ注入してから吸引を行います。
麻酔効果を延長させたり、出血を最小限に抑える効果も同時に得られる脂肪吸引では必須の方法です。脂肪層EUS体外式超音波との併用でより効果を発揮します。
太もも全体の脂肪吸引ではこのテュメセント液を2リットル位使用します。
2リットルもの液体が体内に残存すると腫れや硬結、治癒遅延などの原因となります。
そこで宇都宮院では脂肪層に溜まったテュメセント液を体外に排出する「ドレーン(柔らかいゴム製のストローのようなもの)」を太もも全体や腹部全体の脂肪吸引の場合には使用しています。
このドレーンの使用によって劇的に手術後の腫れやトラブルが回避できます。
ドレーンは通常、手術後2日目に来院して頂き、抜去します。
皮膚縫合や抜糸も不要です。
昨今のマスコミなどの報道でもご存じのように脂肪吸引手術での医療事故が発生しています。
原因の1つには血栓と呼ばれる血液の固まりが肺の血管に詰まって起きる肺塞栓があります。
これは美容外科の手術に限らずにどのような手術でも起こる可能性があります。特に肥満や高齢者、水分不足、長時間の安静、ピルの服用、喫煙歴などの条件が重なると起きやすくなると言われています。
症状の有無を問わなければ大学病院の手術の約3%に起きている、というデータもあります。
我々、美容外科にいらっしゃる患者様は比較的若くて健康なので、血栓のリスクは元々低いのですがゼロではありません。
この血栓症の予防のために行っているのは「下肢ポンプマッサージ」です。手術中も電動のマッサージ器によって下腿の筋肉を収縮させて、歩いているのと同じ状況を作り出して血栓症を予防しています。
この「下肢ポンプマッサージ」の使用は2時間以上の手術では義務づけられています。
この他には血栓症の予防につながる「入院の回避」「手術後の早期離床・歩行」「十分な手術前検査・問診チェック」「麻酔指導医による手術中のモニターによる管理」や万が一血栓症が疑われた際の「血栓溶解剤の投与」、手術後の「下肢圧迫ストッキングの着用」などを徹底して行っています。
脂肪吸引の手術の際は、カニューレを1時間に約6000〜7000回も往復運動させます。そのため、カニューレの挿入口(皮膚の傷口)は摩擦によってかなりのダメージを受けます。共立美容外科では、KBシースという国内外で特許を取得しているスキンプロテクターを開発しました。
このKBシースを使用することによって皮膚を摩擦から守り、出来る限り傷跡を残さない手術を可能にしました。また、吸引したい部位に直接アプローチできますので、脂肪の取り残しもありません。
共立美容外科宇都宮院では手術前(カウンセリング当日が殆どです)に患者様の吸引希望部位を超音波エコー(前述のEUS体外式超音波とは違います)で測定し脂肪厚や筋肉の状態を診断します。
一見、太っているように見えても実はそれは脂肪ではなく、筋肉や骨が原因だったりする場合も明確に判定できます。
また、太ももだけを脂肪吸引すると逆にふくらはぎの太さが強調されてしまう、などというのも事前に判断可能です。
(超音波エコーによる診察は無料です。)
ダイエットでは難しい「小顔」も脂肪吸引で手に入れることができます。顔は脂肪を取る量によってかなり印象が変わってしまいますので、1〜2mmの極細のカニューレで吸引の微妙な加減を調節しながら、シャープなフェイスラインをデザインします。また、顔の脂肪吸引にはしわ伸ばし効果もあります。明らかにエラが出っ張っている方にはエラ削り、咬筋が発達している方にはボトックス注射の方が有効です。
超音波エコーによる皮下脂肪厚測定を術前、術後に行っていますので脂肪の減少が数値ではっきりと確認できます。
また、手術前の診察によりどれくらい痩せられるかが事前に分かります。逆に皮下脂肪が原因でない肥満(内臓脂肪が多い、腹筋が緩んでいる、など)も事前に分かります。
共立美容外科宇都宮では超音波エコーを使用して患者様の手術前と手術後の皮下脂肪厚を正確に測定しています。左上の写真は太もも前面の皮下脂肪を測定したものです。手術前は11.0ミリだったものが手術後は3.7ミリと70%近く減少しているのが分かります。
左下の写真は太もも裏側のものです。
やはり皮下脂肪厚が20.7ミリから5.5ミリへと75%近くも減少しています。結果が視覚や数値で確認できるので安心、納得です。
金属のカニューレを挿入する皮膚の部位は皮膚とかニューレのまさつを予防するためのKBシースを装着します。
このKBシースも共立美容外科で国際特許を取得しています。このKBシースは脂肪吸引手術やワキガ手術の際に世界中で使われています。
経験豊富な医師により、充分なカウンセリングを行います。
症状や、ご希望などを詳しく伺いながら、最適な治療プランを決めていきます。
耳たぶの付け根に1〜2mmの穴を開けカニューレを挿入し、脂肪を吸引します。
お化粧・洗顔は2日目から可能です
女性の肥満はウエストまわりに脂肪が付きやすく、脂肪吸引でもっとも多い悩みが腹部に関してです。
すっきりしたみぞおち、キュッとくびれたあこがれのウエスト、出っ張っていない下腹部を手に入れることが可能です。
経験豊富な医師により、充分なカウンセリングを行います。
症状や、ご希望などを詳しく伺いながら、最適な治療プランを決めていきます。
おへその穴、脇腹、尾てい骨の窪み等からカニューレを挿入し、脂肪を吸引します。
2日間は包帯またはボディスーツを着用してください。ドレーンを挿入する場合があります。シャワーは2日目から可能です。事務的なお仕事であれば翌日からの出勤も可能です。
ぷよぷよした二の腕の贅肉を取って、夏のファッションを楽しみたいあなたに。 切開部は基本的にわきの下など目立たない場所ですので、傷跡がわかるようなことはありません。 また、肥満の原因となる脂肪細胞自体を吸引除去するのでリバウンドの心配もありません。
経験豊富な医師により、充分なカウンセリングを行います。
症状や、ご希望などを詳しく伺いながら、最適な治療プランを決めていきます。
ひじの先を2カ所の穴を開けカニューレを挿入し、脂肪を吸引します。
術後2日は包帯で固定。シャワーは2日目から可能です。
気になるおしりの脂肪を取って、ジーンズの似合う後ろ姿を実現。
ただし、あまりヒップを小さくしすぎると子供っぽい印象になってしまいます。
経験豊富な医師により、充分なカウンセリングを行います。
症状や、ご希望などを詳しく伺いながら、最適な治療プランを決めていきます。
尾てい骨の凹みからカニューレを挿入し、脂肪を吸引します。
シャワーは2日目から可能です。イスに座る時はクッションを使用して下さい。
ダイエットでは簡単に落ちない太ももの脂肪も脂肪吸引でスッキリと細くできます。
太ももを吸引することでヒップアップした印象も獲得できます。
経験豊富な医師により、充分なカウンセリングを行います。
症状や、ご希望などを詳しく伺いながら、最適な治療プランを決めていきます。
ビキニライン、ヒザ付近、ヒザの裏側、ヒップラインからカニューレを挿入し、脂肪を吸引します。
2日間程は腫れや出血を抑えるために包帯またはガードルを着用してもらいます。ドレーンを挿入する場合があります。2〜3日はあまり歩き回らない方が無難です。シャワーは2日目から可能です。2〜3カ月は弾性ストッキングの着用が重要です。
脂肪のつき方のわずかな差で足全体の印象が変わります。また吸引できる量には限界がありますのでご相談ください。
経験豊富な医師により、充分なカウンセリングを行います。
症状や、ご希望などを詳しく伺いながら、最適な治療プランを決めていきます。
ヒザの裏のしわに沿って、または足首の直上からカニューレを挿入し、脂肪を吸引します。
ふくらはぎと一緒で圧迫用のストッキングを2〜3カ月は着用して下さい。
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メスを使わずに痩せたい
サノレックス、ゼニカル