1992年9月から厚生労働省で認可されて国内販売されている薬剤です。マジンドールという成分が脳の摂食中枢を刺激して「空腹なのに食欲を感じにくくさせて満腹感を得る」作用があります。本来は高度肥満症(BMI 35以上の方)の治療で使用されていた薬ですが、ダイエット目的でBMI 35以下の方にも処方しています。いわゆる過食症の方には最適な薬です。
毎日、昼に服用します。通常の方は1日1錠(1錠0.5mg)ですが、体重が80〜90kg以上の方は1日2錠必要な場合もあります。また、サノレックスには新陳代謝を促進する効果もあり、運動などと組み合わせることでより高いダイエット効果が得られます。
副作用としては、口の渇きや便秘、不眠、頭痛、吐き気などがあります。高齢者や妊婦、授乳中の方への服用も禁止です。ある程度満足出来る効果が得られたならばなるべく短期間で服用を中止します。長期間服用すると「薬物依存性」が現れる可能性がありますので、服用期間は最大でも3ヶ月としています。満足する結果が出なくても3ヶ月服用したならば、一度中止して、数ヶ月間隔を空けてから再度服用してもらいます。副作用の詳細は発売元の富士フィルムファーマ株式会社のサイトをご覧下さい。
ゼニカルは小腸からの油分の吸収を阻害する事によってダイエット効果をもたらします。オーリスタットという成分ですが、油分にしか作用しませんので「炭水化物ばかりを摂取することによる肥満」には効果が薄くなります。宿便にも効果があります。
ゼニカルの服用方法ですが食事中もしくは食後30分以内に1カプセル服用して下さい。欧米人のように朝からハンバーガーを食べるような食生活では食事毎に服用します。ゼニカルは通常のダイエット薬のように、体内に吸収、蓄積されることがありませんので、安心な薬と言えます。
副作用としては脂溶性ビタミンの欠乏が考えられます。具体的にはビタミンAやE、D,Kなどは脂溶性ビタミンといって油分に溶けて体内に吸収されます。ゼニカルを服用すると油分が便と一緒に排泄されるともに、脂溶性ビタミンも排出されてしまいビタミン不足になる可能性があります。ただし、日本人の食生活からすると大多数の方は毎食ゼニカルを服用する事は無いと思います。毎日、毎食ゼニカルを服用する(毎食脂っこい食事を摂る)方は定期的にビタミンをチェックして、もし不足している場合はサプリメント等で補充した方がいいでしょう。
脂肪の代謝を促進させるLカルニチンとαリポ酸を主成分とした点滴です。これは脂肪分解注射の成分の1つでもあります。週に1回程度の点滴をお勧めします。はっきり言ってこの点滴を受けたからと言って、現在ある皮下脂肪が劇的に減少する訳ではありませんので、脂肪分解注射(リポスタビル)やゼニカル、サノレックスなどのダイエット内服薬、運動療法、ある程度のカロリー摂取制限などと組み合わせての使用をお勧めしています。 この点滴を受けられる方は点滴前に「体脂肪率の測定」「超音波エコーによる皮下脂肪厚の測定」などを行い、数字でダイエット効果を確認していただいています。通常は45〜60分程度時間をかけてゆっくりと点滴します。
いいえ、食事が取れないのではなく「食欲が減退」するだけですので、通常通りに食事を取ってもらって構いません。ただ、食欲がないので食事の量が減ります。味覚等は普通通りです。
下痢にはなりませんが「便が緩く」はなります。従来は小腸から吸収されていたはずの油分が便に混じりますので柔らかめの便となります。まれに「おならをしたつもりで便が出てしまう」事が有り得ますので、初めて服用したときだけ「下着の肛門部位に生理用のナプキンなどを当て」た方が安心です。1回服用すると「おならと便の違いが分かります」ので、2回目以降はナプキンは不要です。
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メスを使わずに痩せたい
サノレックス、ゼニカル