ペニスが勃起すれば亀頭が自然に露出されるタイプです。単純に包皮が余っている状態です。日本人男性の半分近くがこのタイプと言われています。機能的には問題ないのですが、見た目が悪い、不潔になりやすい、などの理由で治療を行う方が多くいます。老化によっても仮性包茎になる事があります。
亀頭を露出することはできますが、露出しようとすると、痛みを伴ったり、亀頭が締め付けられたり腫れたりする状態をかんとん包茎と呼んでいます。原因は拘扼(こうやく)と呼ばれる「包皮が明らかに狭くなっている」部分です。かんとん包茎は将来的に性病や陰茎癌になってしまう危険性が高く、亀頭が露出されないないために、不潔になり悪臭を放つようにもなりますので、かんとん包茎は必ず手術が必要です。できるだけ早めに手術を受けることをお勧めします。拘扼部位が陰茎の中央〜根本にある場合などでは亀頭直下の傷口とならない場合もあります。そのような場合では6ヵ月以降に2回目の手術を行い、傷口を亀頭直下に移動させる必要があります。
勃起しても手で引っぱっても亀頭がまったく出てこないタイプです。包皮の先端が極端に狭くなっています。真性包茎は将来的に性病や陰茎癌になってしまう危険性が高く、亀頭が露出していないために、不潔になり悪臭を放つようにもなりますので、真性包茎は必ず手術が必要です。できるだけ早めに手術を受けることをお勧めします。通常は「背面切開」を行い、まず亀頭を露出させます。その後、余分な皮膚を切除するデザインを行い亀頭直下に傷口が出来るようにしますが、包皮の状態(包皮があまり余っていない)によっては亀頭直下の傷口とならない場合もあります。そのような場合では6ヵ月以降に2回目の手術を行い、傷口を亀頭直下に移動させる必要があります。
他院での仮性包茎の手術後の写真です。クランプ法(工具の万力のような器具を使用して行う包茎専門の手技です)という手術方法で治療されたために陰茎の中央部に傷が付いてしまい、いわゆる「ツートンカラー」の状態になっています。この患者様はこの傷跡を目立たなくする目的で来院されました。
実際の手術では現在主流の「亀頭直下」に傷を移動させるために「現在の傷と亀頭直下の間の皮膚を切除してきれいに縫合する」手術を行いました。より傷がきれいになるように一般的な溶ける糸ではなく、6-0のナイロン糸を使用しています。ナイロン糸は溶けませんので、2週間後に抜糸が必要となります。
仮性包茎 | かんとん包茎 | 真性包茎 | |
---|---|---|---|
特徴 | 単純に包皮が余っているだけの状態です。不潔になりやすく、恥垢が溜まると悪臭の原因ともなります。勃起すれば亀頭が出てくる場合が殆どです | 陰茎の一部が狭くなっている(拘扼)ために勃起すると痛みや腫れが出てしまう状態、必ずしも包皮が余っている訳ではありません。 | 包皮開口部が狭くなっているために亀頭が全く露出しない状態でかんとん包茎を合併している場合も多い。亀頭の発育も阻害される可能性があります。 |
手術の必要性 | 必ずしも必要でない | 必要(出来るだけ早い年齢がお勧め) | 必要(出来るだけ早い年齢がお勧め) |
シャワー | 当日から可能 | 当日から可能 | 当日から可能 |
通院や抜糸 | 原則なし(時間に余裕があれば2〜3日後の消毒を勧めています) | 原則なし(時間に余裕があれば2〜3日後の消毒を勧めています) | 原則なし(時間に余裕があれば2〜3日後の消毒を勧めています) |
傷口の位置 | 必ず亀頭直下 | 原則亀頭直下だがかんとんの状態によっては亀頭直下ならない場合あり | 原則亀頭直下だが包皮の状態によっては亀頭直下にならない場合あり |
セックス等 | 1ヵ月後 | 1ヵ月後 | 1ヵ月後 |
料金 | 切らない包茎治療 ⇒ 30,000円 120,000円 |
150,000円 | 150,000円 |
これは全く無害なものですので、治療の必要はありません。皮膚の汗腺の開口部がわずかに盛り上がったものです。よく「性病の1つであるコンジロームの出来始めなので今のうちに治療しておきましょう」などと言うクリニックがあるようですが、気にしなくて構いません。本当のコンジロームは小さなブツブツではなく、明らかに盛り上がっていて小さいカリフラワーのような形状が一般的ですので肉眼で診て直ぐに判別できます。放置しておくと増殖します。ヒトパピローマウィルスによる感染症ですので、泌尿器科などでの適切な治療が必要です。
経験豊富な男性医師により、診察と充分なカウンセリングを行います。
症状や、ご希望などを詳しく伺いながら、最適な治療プランを決めていきます。
仮性包茎の場合は余分な包皮を切除して縫い合わせます。真性包茎やかんとん包茎では出来るだけ亀頭直下に傷口が来るようにデザインして治療を行います。抜糸は約2週間後です。溶ける糸で縫った場合には抜糸は不要です。歯科のような局所麻酔を行ってから手術を行いますので、無痛です。約30分程度で終了します。
患部の清潔のためにトイレに行く際には包帯が汚れないように気をつけて下さい。消毒セットや交換用の包帯をお渡ししてありますので、包帯が汚れた際は患者様自身で消毒等が可能です。ただし、創部の検診も兼ねて「手術後2〜3日目の消毒のための通院」をお勧めしています。患者様自身では上手く包帯を交換できない事も多いようです。もちろんアフターケアは無料です。
2〜3日の飲酒、一週間くらいの患部に支障のある肉体労働やスポーツは避けてください。自転車に跨ったり、包帯が擦れてしまうような動作(車のクラッチ操作など)は控えて下さい。
シャワーは包帯が濡れないようにビニール袋等をかぶせてならば当日から可能です。包帯を外しての入浴は7〜10日後から可能です。仕事への支障は余りありませんので、肉体労働以外はその日から可能です。
セックスやマスターベーションは1ヵ月後から可能です。